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【燃える虫姫】幻想のポイズン30【焦る秋神】


[36]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/19(金) 21:26:35 ID:???
何とか穣子を慰めようとする反町だったが……穣子が呟いた意外な言葉を聞き、目を丸くして驚く。

穣子「……正式な発表こそされてないけれど、全幻想郷の話は結構な噂になってるのよ。
   妖怪の山に帰った時もその話は聞いたし……それで……反町も、全幻想郷に入るんでしょう?」
反町「……ああ」
穣子「私も、一緒に入りたかったけど……」

今の実力では到底無理だと、力なく項垂れながら呟く穣子。
全幻想郷の枠は、25名。
穣子は幾らか層の薄いDFとはいえ、その中でも能力は格段に低く。
しかも必殺の武器であるオータムスカイハリケーンは競争率の激しいMFである静葉がいないと出来ない。
決して狭くは無いが、かといって大きいとも言えない25名の枠に。
2人揃わないと使えない姉妹を入れてくれるほど、査定は甘くないだろうと穣子は予測をする。
それならばまだ、総合力で優れている分プリズムリバー3姉妹を入れた方がマシである。
そして、オータムスカイハリケーンがなければ……穣子はパスカットしか見るものが無い選手となってしまうのである。

穣子「ごめんね、反町……本当にごめんなさい……」
反町「穣子……」
穣子「あなたが私達にしてくれた事は山ほどあるのに……私は何も返してあげられない……」

その焦げた茶色のような瞳に小さく涙を浮かべながら、頭を下げて何度も謝罪の言葉を呟く穣子。
反町に対する大きな感謝と、絶対の信頼。
いつでも反町がいたからこそ、反町が点を決めたからこそ、このチームはここまでやってきたのだという思いが。
逆に穣子の自身の不甲斐なさ、そして情けなさを際立たせ……。
穣子は両手で顔を覆いながら、静かに泣き始める。

穣子「ごめん、ごめんね……」
反町「穣子……」


0ch BBS 2007-01-24