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【燃える虫姫】幻想のポイズン30【焦る秋神】


[83]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/03/20(土) 19:44:20 ID:???
外の世界での絶対的な強者だった者達の性格を思い出し、ふと考える反町。
思えば外の世界で全日本Jrユースのキャプテン候補だった者達は、よくも悪くも独善的……。
天上天下唯我独尊、自分の実力に絶対の自信を持っている者たちばかりだった。

反町(やっぱり……根本的に、タイプが違うんだろうなぁ……)

しかし、そのメンバーに比べて反町はといえば……まるで真逆。
果たしてこれで真に強いチームのキャプテンとなり得るのだろうかと一瞬だけ反町は考えてしまうが……。
それも、自身に馬乗りになってこちらを見ている穣子の顔を見て霧散する。

反町(……あいつらは、あいつら。 俺は俺、だよな……。
   多分、俺のやってる事もあいつらのやってる事もどっちが正しくてどっちが正しくないって事は無いんだ。
   だけど……あいつらのやり方は、俺に合わないんだ……。
   自分が認められることも確かに嬉しいけど……それでチームメイトを蔑ろには、俺には出来ない……)
穣子「反町……?」
反町「……俺は練習なんかで使える奴だからだとか、そうでないからだとかで区分けは絶対にしない。
   だけど、試合で使うのは強い奴……試合で必要だと思う奴だ。
   もう一度言うぞ、穣子。 明日の朝、練習をしよう」
穣子「…………うん」

反町の言葉を聞き、涙を浮かべながらも……ようやくいつもの笑みを見せ、ゆっくりと頷く穣子。
その笑顔を見て、反町もまた笑みを返す。
この穣子の反応が……その笑顔が、今まで勝ち取ってきたトロフィーなどと同じくらいに嬉しい。
信頼されているという実感が、何よりも反町の心を暖かくさせている。
まだ穣子も不安は残っているようだが……反町の説得が効果をなしたのか、それ以上ネガティブな言葉は吐かず。
ただ、やはりどこか恥ずかしそうにしながら頬を赤らめて俯く。


0ch BBS 2007-01-24