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【これで安心】森崎が幻想入り 11話目【ポスト神】


[992]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:42:06 ID:???
サァァァァァァァァ、と頭からシャワーを浴びながら、七花が笑って言う。
熱い湯が彼女のしなやかな長髪を濡らし、そのまま緩やかな体のラインに沿ってさらさらと流れてゆく。

六花「む、たしかに言ったでございますが……しかし」

背中越しに、六花の逡巡する気配を感じ取る七花。
どうやら呼び捨てにするのが嫌というのではなく、どこか遠慮しているような様子である。

七花「(そういえば……六花ちゃんと私って、森崎様の所に来るまでは殆ど話したことも無かったんだっけ)」

体を洗いながら、ふとそんな事を思う。

決して二人の間に接点がなかったわけでは無い。
レミリアに仕えるようになったのもほぼ同時期であるし、紅魔館では寝起きする部屋も同じである。

だというのに、二人はこれまで殆ど会話という会話をしたことさえなかった。
いや、「二人は」という表現は誤りだったかも知れない。七花に限らず、六花と親しいといえるメイドは紅魔館には一人も居ない。

もちろん六花が他のメイドとの関わりを拒絶しているのでもなければ、特に孤独を好んでいるわけでもない。
ただ、なんとなく。他の妖精たちと比べて落ち着いている六花は、ひっそりと紅魔館の薄闇の中に埋没していたのだ。

七花「(うーん……いつも不機嫌そうな顔してるけど、華奢だしお人形さんみたいだし……可愛いよね)」

湯船が熱いのか頬を赤く染めている六花の顔を見ながら、七花も僅かに顔を赤くする。



0ch BBS 2007-01-24