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【これで安心】森崎が幻想入り 11話目【ポスト神】


[994]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/05/29(土) 19:44:15 ID:???
背中越しに語りかける。
彼女の言うあの時とは、勿論今日の幽霊チーム戦の前半終了間際……七花にとって決定的な転機となった時のことだ。

あの時、確かに六花は無数のパスの選択肢を持っていた。
しかし最終的に選んだのはとても攻撃参加は出来そうにない七花。それも、七花が零したボールだから、という理由でだ。

六花「……笑われるかもしれないでございますが。
   貴方と一緒なら誰が相手でも負けはしない……何故か、そんな事を思ったのでございます」

消え入りそうな声。だが、七花はそれを聞き逃さなかった。

七花「本当? えへへ。それじゃあ私たち、同じだね」

六花「一緒とは?」

七花「私だって、六花ちゃんと一緒なら何だって出来る気がするもん。これって両想いって奴だよね」

七花が笑う。勿論、彼女には後ろにいる六花がどんな表情をしているのかは判らない。だが。

七花「……一緒に居よう? これからはずっと、さ」

言った瞬間、彼女は自分の顔がさあっと赤くなるのを自覚した。
いくら女同士とはいえ、今の言葉を口に出すのは中々勇気が必要だった。お互いに顔が見えないこの状況に、七花は密かに感謝した。



0ch BBS 2007-01-24