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【ポストプレイヤー】キャプテンEDIT3【大前】
[758]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2010/04/09(金) 01:26:49 ID:???
その後、大前と菱野は二、三試合ほど偵察を行ったが、実りのある成果は得られなかった。
というのも、二回戦、三回戦で当たるような敵校には、今日戦った浪野にせまる実力校はいなかったためである。
菱野「うぅん……一応、データはそれなりに揃いましたけれど、これって必要なのでしょうか?」
大前「まあ、二、三回戦は素通りのようなものだしな……けど、次の試合は違うさ」
実況「――さぁ、次の試合は氷潤中学対忠賢中学。共に堅実なサッカーを旨とする、けれんの無いチーム同士の対決です!」
大前にとって、因縁のある校名だった。知らず菱野も表情を曇らせる。
菱野「氷潤中学……」
大前「ああ、あの時の練習試合の相手だな……前に戦った時は、俺の攻撃は全然向こうに通じなかったよ」
二度目のシュートミスはともかく、一度目のヘディングは確かに練習通りに撃てたものだった。
だが、向こうのセンターバックによって、見事に弾き返されたのだった。
菱野「け、けど大前さんも、あれから凄く上達なさっていますわ。きっとこの大会で戦う時には、ちゃんと通用しますよ」
大前「そうだな。けど、俺が努力した分、向こうも努力しているはずなんだ。
特訓で強くなるのは、何も俺たちだけの専売特許じゃない。相手がどれだけ伸びているのか、ちゃんとこの目で確かめておきたいんだ」
菱野「……そうですわね」
大前の言葉を聞いて、菱野も気を引き締める。
大前(氷潤中学……噂じゃ練習試合と県大会決勝でウチに負けた遺恨を晴らすため、猛特訓を詰んでいたらしいな。
以前は県内では中の上くらい。今日戦う忠賢中とはそれほど差の無いチームだったはずだ。どこまで伸びている?
鳴紋中との差を、どれだけ詰めてきたんだ? ……今の俺で、どこまでヤツらと戦える?)
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0ch BBS 2007-01-24