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【嫌われ者達の】キャプテン松山22【ララバイ】
[293]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/04/09(金) 00:24:25 ID:???
有無を言わさず、松山の手にルーズソックスを持たせて、こいしは出かけてくるねと言って風のように出ていった。
さとりがやっと心の平静を取り戻して、老成漂わせる溜め息を零しながら立ち上がった。
さとり「ありがとうございます松山さん……ちょっと恩ができましたね」
松山「ああ、いや。……と、これどうしようか?」
ルーズソックスの扱いに困り訊くと、さとりは答えず、むすっと口を閉ざしてふるふると首を横に振った。
これ以上拘うのを厭うみたいに不満そうにしながらも、松山に一任するつもりのようだ。
ぷりぷりと、ほっぺたを膨らませて、さとりはツカツカと足早に倉庫の出口へ向かう。そうしながら。
さとり「全くもうっ……あの子の思いつきにはいっつも振り回されてばかりです」
松山「(なんていうか……漠然と思ってたけどさとりさんて保母さんみたいだよな……)」
三つの持込品を選んだ松山も、これ以上居ても仕方がないのでさとりの後を追う。
そのまま玄関から中庭へ出て……二人は、問題の、底へと続く穴の前に立った。
松山は魔法の法衣を着込み、左手に盾を持って、懸命に緊張を飲み込んで……さとりに続いて身を躍らせる。
松山「(焼け焦げそうな暑さなんて流石に体験したことないが……。
それを越えた先、一体何が待ってるんだろう?)」
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0ch BBS 2007-01-24