※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【嫌われ者達の】キャプテン松山22【ララバイ】


[534]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/04/21(水) 23:03:01 ID:???

>>531
乙感謝ですー……って票数記入漏れとか。申し訳ありませんー


B 萃香に試合の日を伝える


妖香と評して差し支えない、部屋中に充満する酒の強い香りに耐えつつ、松山は萃香の正面で胡坐をかいて座った。
地底で道中ずっと一緒であったが、地霊殿にやってきてからはろくすっぽ顔を合わせてない萃香と久々の対面。
萃香が松山の顔を、時間は短くとも穴が開くほど真剣に凝視してきた。やがて目を細めて大仰に頷く。

萃香「光……覇気も気骨も衰えてない。いや一層増したね! さとりの試練を越えたんだね」
松山「……! そっか……萃香さん、知ってたんだな?」
萃香「そりゃそうさ。地霊殿の連中は昔から知ってるし。……正直どうなるかと心配してたさ。
   さとりが試すていったら、大体が当人の心の最奥に閉じ込められたトラウマを抜き出すもんだ。
   並の者なら、いきなり直面すれば、目を背けて逃避したっておかしかない。うん……よく乗り越えたよ」

松山のトラウマを具現、形を取ってたのは、藤沢美子と結ばれたありえぬ未来の自分自身。
その輝姿と、放つ目映さ……比したなら自分が孤独に闇の道を歩んでると突きつけられた。
自分がみすみす手放してしまった藤沢美子をアイツは捕まえた。それによる精神の完熟と、完成度。

松山「(だけど俺は勝ったんだ。あいつに勝って八方塞がりだった道を切り開いたんだ!
   だからきっと勝てる。相手が誰だって、鬼だろうと花の妖怪だろうと山の神達にでもきっと……!)」

強く念じて、真っ直ぐと萃香の目を見返す。
見た目小兵な鬼が、にいっと愉しげに笑みを深めて、双眸は逆に戦意に染めた。
後ろへ放った杯が、カラカラと乾いた音を立てた。

萃香「地の底まで出向いてやっとこ熟成したみたいだね……待った甲斐あった。
    私ゃどんな時でも応じるから改めて光に問うよ。
    さぁ――何時やる!? 」



0ch BBS 2007-01-24