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【嫌われ者達の】キャプテン松山22【ララバイ】
[729]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/04/30(金) 12:55:02 ID:???
幸福絶頂そうな少年の頭から、軽い音を立てて兜が外れた。
理解力のみならず、年頃の少年が持つ想像力や感受性や溜め込んでたあれやこれやまで高めた兜が外れた。
それと全く同時に、松山は平静さを取り戻した。
松山「ハッ、ハ……ァ、……あれ? 俺何してたんだっけ? うわ何だこの汗!
なんか呼吸も荒くなってるし……人前で、物凄く恥ずかしい赤裸々告白でもした直後みたいじゃないか」
シャンハイは、なんとなく気まずくて受け取ったノートを後ろに隠した。
今見せたらショックを受けると、あくまで主人を思っての直感が走った故の行動だった。
その代わりに、読み終えた二冊について、松山に感想を訊ねた。
松山「ん? あ……! す、凄いぞ! 何かパスをカットできるイメージや絵が湧くが如し……シャンハイどうした?」
シャンハイ「いえ……私ってば、また少しだけ……大人になれた気がします」
光様のおかげです、と恭しく深々と頭を下げられる。
理由もわからないが面映ゆく感じてしまい、松山はフォローしつつ視線を外して、根性ブロック指南書を見つけた。
松山「あ……しまった。根性ブロックだけ読まなかったな。
けどブロック技か……俺よりも、これからディフェンスを磨く誰かに読ませてあげたほうがいいかな?」
シャンハイ「あっ、それでしたら私がお届けしましょうか? 光様は大切な試合前で忙しいんですし」
松山「え?そりゃあ有難いけど……(だけど今は地底の人にしか渡せないな。さてどうする?)」
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0ch BBS 2007-01-24