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【嫌われ者達の】キャプテン松山22【ララバイ】


[840]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/05/07(金) 08:20:09 ID:???

こいしと試合前夜最後のミーティングを終えて、松山が寝床で体を休めた頃。
当事者の片割れである萃香は、ひたすら、淡々と、酒を手酌で嚥下し続けていた。

萃香「いよいよ明日……どんな形に転ぶにせよ、勇儀の奴はどう出るのやら」

呼び招いた勇儀について吐露しながらも、それ自体は祭後の些事と捉えていた。
少し前に、さとりが部屋の様子を見にやって来て、古明地ばったり事件を起こしたりもしたが、それも些事だろう。
萃香は馴染んだ酒の味で、衝動と感情を押さえつけてるようだった。

萃香「ぷはぁ……松山光、か……」

旧友の勇儀に、松山への肩入れを不思議がられた時に、萃香は大きな理由の一つを故意に飲み込んだ。
久しぶりに訪ねた時の、松山の顔に刻まれてた苦衷。
その胸の裡を素直に明かしてくれたのは嬉しかったが……。

松山『……この神社の信仰を集めるためだ』
萃香『そう? 違うね……それは嘘をついてる』

追想が、鮮明に脳裏を過ぎった。

萃香「全部じゃないだろうけど、あいつが苦難続きの道を選んだ一因は確かに私にあるんだ……」

だから、萃香はそれまでより一歩踏み入れて手助けを行うようになった。
それでも、負い目や引け目だけで、この先も続けてくわけにはいかない。

萃香「運も人も神様も妖も天も……幻想郷の殆どが味方しなくとも。
    折れず挫けず道をここまで歩いてきたあんたには敬意を払うよ。
    だけど鬼が許せるのは強い者だけ。 この先へ進みたいなら、私が守る正門こじ開けてみなよ。ね、光……」



0ch BBS 2007-01-24