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【さとりのトラウマ】幻想のポイズン31【反町一樹】


[408]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/04/08(木) 21:54:08 ID:???
挫折から復活をして、気持ちを新たに努力に勤しんだ時間は短い。
それこそ、反町がこの幻想郷に来た当初から積んでいた修練に比べれば比較にならない程である。
だが、それでもその中で彼女はしっかりと成果を出した。
自身の苦手としていたグラウンダーでのシュートを――見事に会得してみせたのである。

リグル「くらえっ……! これが私の、地上の彗星だァァァァッ!!」

シュパッ! ズアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

さとり「!? っ……速い!?」

短い振り足から、軽やかな音を立てて打たれたリグルのシュート。
そこにリグルキックのような破壊力は込められてこそいないが……。
ボールは流れるようにして芝の上を滑空し、ゴールの右隅へと向かう。
緊張をしていたのか、それともまだ完全に身につけていないのか。
リグルのシュートは彼女にとっての全力のそれより幾分か威力が弱かったのだが……。
その速度はさとりが予想していたよりも……否、このフィールドにいる誰しもが予想していたよりも。
ずっと速く、ずっと低い弾道で飛んでゆく。
ゾンビ妖精たちが反応すら出来ないまま、ボールはゾンビ妖精たちの足元を抜けてゆき……。

さとり(こんなっ……!? こんな事がっ……!?)
リグル(入れっ! 入って!)

懸命に飛ぶさとりに、祈るような思いでゴールへと突き進むボールを見守るリグル。
誰しもが固唾を飲んで見守る中……横っ飛びになってセービングにいったさとりの指先はボールを捉える事が出来ず……。

パサッ……! ピピィーッ!!

前半16分。この試合、初めての得点を告げるホイッスルがフィールドにこだまするのだった。

オータムスカイズ1−0地霊アンダーグラウンド


0ch BBS 2007-01-24