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【さとりのトラウマ】幻想のポイズン31【反町一樹】


[458]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/04/10(土) 16:48:35 ID:???
>E.特に変更はないな
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反町「よし、先取点を取ったとはいえ、まだまだ試合は始まったばかりだ!
   この後も気合を入れて守って……もう1点取って引き離そう!」
ヒューイ「はーい!」

こうして反町達が新たに気持ちを引き締めなおし、作戦を決めていた頃……。
一方で地霊アンダーグラウンドのゴール前では、さとりが一人がっくりと肩を落として地面に手をつき。
絶望したかのような表情で顔色を青ざめさせていた。
幻想郷最強クラスのキーパーとして、その名を知らしめてきた古明地さとり。
そのケチのつき始めは、蒲公英杯から彗星の如く現れたオータムスカイズとの試合からである。
PA内からのダイレクトシュートならば、ワンハンドキャッチすら容易に出来るさとり。
しかしながら心の読めないミドルシュート、そして読めてもその華奢な体ではとても受けきれないパワーシュートには弱く。
オータムスカイズのFW――反町一樹には今まで散々に打ちのめされてきた。
そして、同じくそのリグルにも何度か点を奪われた事があったのではあるが……。

さとり(この私が……彼女の、パワーシュートでないミドルシュートを、止められない……?)

今までならば、リグルに点を奪われてもパワーシュートに弱いからという言い訳が出来た。
弱いと、ただの逃げだと言われるかもしれないが……それでもそれが唯一の逃げ道だったのである。
しかし、今回のミドルシュートを入れられた事でさとりの中での最強GKとしての矜持はあっさりと粉々に砕け散ってしまったのだ。
そもそもパワーシュートはいざ知らず、ミドルシュートというのはキーパーにとっては本来止めなければならないもの。
さとりセービングが使えないからといって、おいそれと入れていいものではないのだ。
それを風見幽香や反町に入れられたというのならば、まだ悔しくとも納得は出来た。
だが、圧倒的に格下であり弱小でしかなかった蛍妖怪――。
リグル・ナイトバグに入れられたとあっては、そうそう簡単に気持ちの整理をつけるという事も出来ない。
お燐やお空が心配そうに見つめ、勇儀が眉を顰め、雛が沈痛な面持ちをし、こいしが困ったような表情を浮かべる中。
世界の終わりのような顔をしていたさとりは……。


0ch BBS 2007-01-24