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【覚醒祭】キャプテンEDIT4【開催!?】


[515]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/17(土) 23:12:52 ID:???
菱野「そんなことを仰らないでくださいな。大前さんにも言われたのでしょう?
まだ負けていないし、それどころか1点も入れられていないって。ご自分の後輩の言われたことが、信じられませんか?」

長池「だが……」

菱野「もしかしたら、ご自分が退場になったせいで、チームが負けるとでもお思いですか?
だとしたら、怒りますわよ。鳴紋中サッカー部は、部員の皆さん全員が力を合わせて、ここまで勝ち進んできたのですよ?
長池さんお一人が抜けたくらいで、負けるチームではありませんわ」

そう言い切る菱野。
だが、長池は感じていた。自分の脚に包帯を巻く菱野の手が、微かに震えていることを。
――本当は菱野とて不安を覚えている。否が応うにもそれを察してしまった。

長池「……そうだな」

それを敢えて無視して、長池は肯いた。
自分より一歳年下の少女が、虚勢を張って励ましの言葉を口にしている。
地獄に堕ちたと自称する長池ではあるが……それを無下にする所まで堕ちるつもりはなかった。

菱野「――はい。手当ては済みましたわ」

長池「すまん。助かったよ」

菱野「いいえ、お礼には及びませんわ。これが私のお仕事ですから。……出過ぎたことを言って、すいませんでした」

長池「いや……マネージャーに喝を入れられなければ、このまま腐りきるところだった。ありがとう」

菱野「ですから、お礼には及びません。では、私はベンチの方に戻りますね」

長池「ああ。みんなの応援、頼んだぞ」

控え室を出る菱野を見送る。


0ch BBS 2007-01-24