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【覚醒祭】キャプテンEDIT4【開催!?】


[911]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/04/22(木) 01:03:14 ID:???
大前「それなら――」

長池「けど、俺はお前の様には出来ないんだよ」

大前「――え?」

長池の言葉は、別段大前を非難するようなものではない。声には怒りも悲しみも無い。
だが逆に、だからこそ大前は反駁の言葉を失くした。

長池「俺はお前の様に強い人間じゃない。『どぉせ俺なんか』が口癖の、後ろ向きな男さ。
地道に練習をこなし、雑用も積極的にやり、嫌味を言われてもグッと我慢……お前の様に復権する道は、俺には眩し過ぎる」

大前「……長池さん」

長池「だから俺は……精神的にも強くなるために、ここから出るよ。お前や瀬川、早瀬。比良山に監督やマネージャー。
ここには優しい人が多過ぎる。俺のような人間は、そんな環境じゃ上手くはなれても強くはなれない。
だれにも手を差し伸べられない場所で、一人きりで頑張って……それで初めて強くなれる。そんな気がするんだよ。
だから、来年の大会までに、一人で自分を一から鍛え直しに行きたい。
すぐ苛立って反則したり、何かあるとすぐ落ち込むような、甘い自分を一から、な」

断言する長池の声に、大前は彼を翻意させることの難しさを知った。

大前「決心は、固いんですね」

長池「ああ」

大前「……それじゃあ俺は、何も言えませんよ」

長池「ふん。泣きそうな顔をするな。これから後半戦だ。お前がそんな顔をしていたら、清栄の連中が大喜びだぞ?」

大前「長池さん……」


0ch BBS 2007-01-24