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【合宿】ラインライダー滝第八話【万歳】


[714]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/05/13(木) 21:50:23 ID:???

魁「いけーっ! レッドファイヤーシュート!」

 軽くボールを蹴りあげ、それに合わせて自分も飛び上がって上段回し蹴りの要領で放つシュート。
 これが魁の必殺シュート、レッドファイヤーシュートである。
 中々の威力を持つこのシュートであるが、それでも経験を積んできたディフェンダー二人を破るにはあまりにも力不足だった。

ジロー「(今日の試合、僕達がもっと相手のシュートを防げていれば茂に負担をかけることもなかった……止める!)
    デーンジ・エンド!!」

 ジローは勢いよくボールに飛び出し、腹部で力強くシュートを受け止め着地する。

魁「くそっ……また駄目かよ!」

 苛立たしげに地面を蹴る魁。彼はここまで数十回シュートを放ち、そのことごとくをミライとジローにブロックされていた。

ジロー「どうした魁! 威勢が良かったのは最初だけか!」

ミライ「魁さん! 可能性は自分で切り開くものなんだって言ってたじゃないですか! 諦めないでください!」

 俯いて思わず挫けそうになる魁を、ジローとミライが激励する。

魁「!」

ミライ「僕たちは何度でも付き合います。何度でも全力でブロックに飛びます!」

ジロー「君がもっと上を目指したいというのら、僕たちの上を行くんだ!」

 二人の言葉に、魁も俯くのをやめて拳を強く握りしめた。

魁「……ああ! やってやる! こんな所で挫けてたまるか! 俺はマジだぜ!!」


0ch BBS 2007-01-24