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【エタルド】ファイアーモリブレム16【引換券】


[153]モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/05/03(月) 00:07:54 ID:???
魔道士F「う…くぅ……い、いや……助けて……やあぁぁ!!」

先ほどまでの強気の面影を全くなくし、泣き叫び、命乞いをする魔道士Fを見て、パオラは優しく微笑む。

パオラ「それでいいの。ううん、そうじゃなきゃいけないの。
    死を恐れなくては、死に怯えなくては…人じゃない。
    あなたはガーネフ派の魔道士である前に、一人の…女の子なのだから」

魔道士F「あ……」

フッ…

パオラの天女のような表情を瞼に残した魔道士Fは、そのまま意識を失った。

ミネルバ「相手が丁度倒れるだけのダメージを計算して攻撃したのか?甘い奴め」

パオラ「いえ…そういうわけでは。ただ、やはりああいう若い娘を見るのは忍びないというか…悲しくなるのです」

ミネルバ「『姉』として自分の『妹』が戦うのが、やはり不安なのか?」

パオラ「ミネルバ様ならば、私の気持ちを理解してくれるはずですわ」

ミネルバ「………ふっ。つくづく甘さとは捨てきれぬものだ。吐いても吐いても知らずと湧き上がってくる」

パオラ「ええ。その通りですわ」

主君と家臣とは言え、同い年で小さい頃から騎士として腕を磨きあっていたミネルバとパオラは固い絆で結ばれている。
ウェンデルの死を目の当たりにし、自分たちの妹も、いつか戦場で若い命を散らしてしまうのではないかという恐怖心を抱き始めている。
だが戦場では、なおかつ指揮を任されている立場として、常に凛として立ち振る舞わなければならない。
ミネルバもパオラもお互いの苦しいところを理解し合い、決して妹たちを死なせはしないと誓うのだった。

ミネルバ「さて…カチュア。お前はあのもう一人の魔道士を狙っていけ。一気に片をつけて来い」


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0ch BBS 2007-01-24