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【地の底から】キャプテン松山23【翔ぶが如く】


[470]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/05/27(木) 20:59:19 ID:???

姐さんの打たれ強さ →  ダイヤA
ダイヤ・ハート→ 勇儀「(ありがたいね……自分の不甲斐なさを責める手間が省ける!)」より闘志を燃やし始めた!


松山の脳裏に思い描いてしまったイメージは、連続する罵声に肩を落とす勇儀の姿だった。
だが、それは……良い意味と悪い意味半々で裏切られた。
ブーイングなどそよ風といった面持ちで、勇儀は不覚を正面から受け止めて、揺るがず仁王立ちしていた。

松山「(ふぅ……やっぱ豪語するだけあって精神力も強いんだな。
    ノーゴールでも消沈したり、揺らがない胆力はFWとして得難い資質だ。
    味方になれたらいいが、この試合の後もそう出来ないなら……)」
さとり「(難敵となるでしょうね。 ……私はどちらを望んでるのかしら)」

松山とさとりが、それぞれの視点で、複雑な気持ちで、勇儀を一瞥する。
それ以上は相手に注意を割かず、松山は残り僅かの時間で同点に追いつくのに専念。さとりもそちらに意識を向ける。
攻め上がっていく松山チームの、遠ざかる靴音を聞きながら……。

勇儀「(だが、萃香や松山って坊主と違い、私にはちょいと悔いを残す試合になった。
    じっくり休んでも、後半撃てる全力のシュートはギリギリ一回……ふぅ、だらしないねぇ)」

勇儀は、らしくなく自嘲めいた言葉を呟く。
前半のシュート二本でほとんどの体力を使い果たした自分。
今もなおフルストットルでピッチを走り回る、無尽蔵な体力を見せる松山。
萃香があれだけ買ってるなら、ちょっくら遊んでやろうと。そんな気持ちで関わった少年の背中を目で追いかける。

勇儀「タフな坊主だ。広い縦の領域で攻守に絡める体力……。
    さとりの試練に遭っても自分を見失わずいられる心。 競うのがこの試合だけじゃ勿体無いかねぇ」

首をこきこきと鳴らしながら、勇儀は萃香の守りを信じて留まり消耗を抑える。
審判が時計を見る。 残りロスタイムは……。



0ch BBS 2007-01-24