※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【地の底から】キャプテン松山23【翔ぶが如く】


[898]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/06/09(水) 23:55:28 ID:???

またも萃香に防がれた。お空の声も、観衆が沸き、実況がやけっぱちに贈る萃香への賛辞も、聞こえない。
想像を、奮い立たせた闘志を、全て弾き返す鋼鉄の壁が眼前に現れたかのように、今更ながら松山は愕然とする。
脳裏に魔女の言葉がちらついた。

魔理沙『解ってるか? このままならお前は、チームを負け戦に付き合わせる。 私は心中するなんて御免だぜ』

松山「……っ」

自分の不甲斐なさから生まれた幻聴が、更に責め苛んでくる。
そして、遠くから勇儀。 三度決め損ねた松山を憐憫すら篭もる冷めた目つきで見ていた。

勇儀「そら見たことかい。 萃香……オマエさんは買い被ってるよ。 どうにか目を覚まさせてやらないとね……」
萃香「(ってFWの勇儀視点からは見えるだろう。しかし二回目のシュートも……私が弾くことしかできなかった。
    実力は確かにある。だが二歩目すら踏んでない私から、1ゴールさえ奪えないでいるのも事実だ……。
    このままの光じゃ……守矢の大会に出たところで……ああ、私はどうしたらいいんだい!?)」
松山「……ぐっ……」

松山は、自分を見る冷たい眼に曝された経験は何度かがあり、覚悟も耐性もある。
だが萃香の、自分を見る瞳に失望が混じり始めたのは……それとは種類がまったく違う。松山の意識を強く締め上げる
それぞれが思惑を抱く中で、試合は止まらず萃香の弾いたボールに穴ぐらマムルと五番がせりあいに行く。

松山「まだだ! まだチャンスは続いている! ボールは生きている! 穴ぐらマムル……頼む!」
穴ぐらマムル「むぃ!!」



0ch BBS 2007-01-24