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1- レス

【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】


[469]森崎名無しさん:2010/06/08(火) 10:38:49 ID:???
★大人の対応→ ハートJ

[470]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:03:52 ID:???
>ハート→片桐「ふむ・・・仕方ないな、出直そう。」

三杉の言葉に片桐も賀茂も口を閉ざした。重い沈黙が周囲を支配する。
どれくらいの時間が流れたか分からない。数秒のようであり数分のようなその時間、
その場に居た5人は硬い表情を保持し続けた。

片桐「ふむ・・・仕方ないな、出直すとしよう。」

三杉「恐れ入ります。」

賀茂「おい、いいのか片桐!」

片桐「ええ、ワールドトーナメントは国際Aマッチに該当しません。つまり我々の召集には強制力が 省19

[471]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:05:05 ID:???
三杉「ブラジルで修行した森崎に翼くん・・・きっと世界屈指の実力者になっている事でしょう。
あとは僕達3人が加われば日本はパーフェクトですね・・・」

片桐「・・・・・・」

彼自身、混乱の入口に差し掛かっていた。少し寂しそうな、待望するような、心情を
読み取れない表情でこのような言葉を口にしたのは、ほとんど無意識であったかも知れない。

再び沈黙が流れ始めようとしたが、ここで片桐が席を立った。

片桐「それじゃあ今日の所は退散しよう。・・・俺達はまだイタリアに滞在する、 省12

[472]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 15:06:31 ID:???
新田「うぼえーー!!何だったんだよ、あの浮浪者!!」

中山「ああ全くだ!ガードマンに追い出されても文句言えない臭いだったな!」

三杉「気持ち悪いのを通り越して眩暈、動悸、息切れ、果ては心臓病が再発するかと思ったよ。」

中山「ハハ、それは言いすぎだろ!・・・・・・っと、そうだ三杉。」

新田「ああ、そうでした。全日本ユースの件・・・あれは?」

中山と新田は気を取り直すと、先ほどの遣り取り中における疑問を早速ぶつけてきた。 省22

[473]森崎名無しさん:2010/06/08(火) 15:28:00 ID:???
乙でした

[474]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:46:33 ID:???
中山「そうか・・・拘束期間か。」

新田「え・・・中山さん、三杉さん?どういう事ですか?」

三杉「かつて・・・僕は心臓病、中山は再起不能に近い大怪我を患っていたのは知っての通りだ。
それを完治させる為の手術費用の見積りは数千万、とても払えるものではないのは分かるな?」

コクリと頷く新田、その頭上にはまだ“?”マークが浮いている。

三杉「その費用を援助してくれたか、それとも何らかの交渉をしたか・・・方法は分からない。 省11

[475]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:47:38 ID:???
>>473 乙感謝です!


三杉「ただしそれには条件があった・・・リハビリ後の3年間、コーチ元で指導を受ける事。
その指示には全て従う事が義務付けられている。例えば全日本ユースへの参加の拒否なんかも・・・。

新田「!」

三杉「そして、ワールドトーナメントが開催されるのは契約が満了するよりも前・・・だ。」

新田「そっか、それで・・・。俺は単にジョアンコーチから誘いを受けただけだったから、 省22

[476]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:48:39 ID:???
新田「そ、そんな事・・・分かりませんよ・・・」

三杉「(分からない、か・・・)何故だ?全日本ユースの一員として世界を相手にするんだぞ?
一体何を迷う事があるんだ?」

新田「だって・・・ジョアンコーチは恩師です。ストライカーとしての自分が見えなくなっていた俺に、
世界で戦うだけの道を示してくれました・・・。」

三杉「・・・」

新田「三杉さん、中山さんも俺に多くを教えてくれました。ブンナークはタイプは違うけれど同じFW 省15

[477]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:50:40 ID:???
三杉「以前のお前は自分がゴールを決める事しか頭に無かった。それは勝利への意志じゃなく、
自分の力を周囲に知らしめる為の物だった。」

新田「・・・その通りです。」

三杉「勿論、サッカー選手には自分が活躍したいという意志が不可欠だ。だが、それと同じくらい
必要な物がある。今のお前はそれを理解し、FWとしてバランスの取れた精神状態を持っているんだ。
・・・成長したんだ、サッカー選手として。もしもずっと日本に居たならば、今のお前はなかった。」
省23

[478]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:51:40 ID:???
三杉「ジョアンコーチに対して思う所は多少ある。けど、それでも今の僕を導いてくれたのは間違いなく
コーチであり、このフィオレンティーナだ。言いたくはないが、日本サッカー協会は僕の心臓病に
対して何もしてくれなかった。(そう、少なくともコーチは僕に対してそれだけ評価をしてくれた。)
いま僕が世界の一流プレイヤーと互角に渡り合えるのは全日本のお陰ではない、フィオレンティーナ
とジョアンコーチのお陰だ。僕はこのチームで世界を相手にするのも悪くない・・・」
省36

[479]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/08(火) 19:55:53 ID:???
三杉は今まで見た事ないくらいに弱々しい姿になっていた。
中山も新田も心配そうな顔で三杉を見る。

中山「とにかく部屋に戻ろう・・・」

三杉「済まない心配かけて。大丈夫、部屋で少しユックリすれば落ち着くよ。心配要らない。」

三杉はそう言って立ち上がった。新田が心配そうに肩を貸そうとする。まだ多少立ち眩むが、
自分の足で十分歩けるからと気持ちだけ受け取り、3人はロビーを後にした。
エレベーターの中で、中山は一人思うところがあった。

中山「三杉・・・。」
省4


0ch BBS 2007-01-24