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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】


[585]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/21(月) 20:30:52 ID:???
ダラピッコラ「運が激烈に悪かったんだ・・・偶然だよ、その日その無人島で麻薬の取り引きが
行われていた。オレ達と親父はその現場を見ちまったんだ。親父はオレ達を慌てて船に乗せ、
沖に流した。で・・・小船で泣き叫んでたオレ等は、通りがかった沿岸警備に発見され保護された。
警備の連中に事情を説明したら、他の警備船が助けに行ってくれる事になった。
それで・・・結論から言うと親父は九死に一生を得た。銃で何発も撃たれたらしいが、
発見が早かったお陰で何とか命は助かったんだ。その時は、な・・・」

“その時は”という言葉で三杉の胃が痛んだ。
既に三杉の中で話の続きは想像がついていた。

ダラピッコラ「売人の顔を見たんだ。そのままハイそーですかって訳にはいかねえ。
お袋はオレとヴェネチアーノを別々に里子に出した。ツテを最大限に使い、オレを
スペインに住む知人に、ヴェネチアーノをオーストリアの貴族で雑用していた親戚にだ。
大袈裟と思うかも知れないが、麻薬売買をしていたのが只のチンピラか大きな組織か、
そん時は分からなかったんだ。警察がオレ達を守ってくれるかと言えば・・・Noだった。
あいつらが本当に頼りになるなら南イタリアの治安は悪くねえ。事実、親父は病院で
寝ている所を撃たれ、お袋は親父を助けようとしてやはり撃たれたと聞いている。」

そこからダラピッコラは一気にまくし立てた。三杉は黙って頷くしかなかった。
人の過去を聞くというのはこういう事かと思い知った。


0ch BBS 2007-01-24