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【不遇キャラの】キャプテン三杉4【復讐劇】


[662]キャプテン三杉 ◆ku3QkLRGJw :2010/06/28(月) 18:33:41 ID:???
ミハエルの本能は自分の造形が完璧でありたいと、今でも願っている。
けれど、そうでなければ許されないとまでは思っていない。
ただそれを全ての人に見せられるほどには成熟してもいない。

そして理性は、生まれ持った物よりも、自ら身につけた物にこそ本当の価値があると思っている。
この左脚は神が与えてくれた試練と自分に言い聞かせている。
それを忘れぬ為、彼は教会で神に祈りを捧げているのだ。
神が人に大いなる任を降そうとする時、必ずまず、その心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、
その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、行う事為す事に幾多の障害を与える。

彼はいつか自らのナルシシズムを乗り越える。
その時こそ、左脚に宿る偉大な闘争の証は人々に希望を与えるだろう。
だが、今はまだその時ではない。
長い靴下の下に隠してあるその証は自らの意志で封印を解かれるのを待っている。


これが・・・ミハエル・ドノヴァンが完全無欠、完璧という物を嫌悪する理由である。
そして彼の目には三杉淳が知性、技量、容姿といった全てにおいて無欠な存在に映っていた。
彼は三杉の存在を認めたくなかった、許したくなかった。
完全無欠な人間などに負けるわけにいかないと考えていた。
あと“容姿”まで完璧という点に結構本気で嫉妬していた。


0ch BBS 2007-01-24