【俺の右足に】ラインライダー滝第九話【怯えろ！】

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[483]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2010/06/06(日) 15:04:50 ID:???

滝「……で、なにしに来たんだ？」

　ともあれこれ以上変態が現れる前に用件を聞こうと、滝は早々に話を切り出す事にした。

二三「クフフ～。いやね、県外まで武者修行に行ってるお兄様のために可愛い妹はちょっとしたプレゼントを持ってきたのですよ」

　がさごそと肩から提げていたポシェットを漁り始める二三。そしてポシェットから二冊のノートと二本のビデオを取り出した。

二三「前半見てたけど、兄さんドリブルにかまけて相変わらずミドルシュート覚えてなかったでしょ。
　　　駄目だよ～。いくらサイドアタックが上手くってもセンタリングかドリブルで一対一狙いだけじゃ。簡単に対策されちゃうって。
　　　サッカーに限らず勝負事は何にしてもデータがものを言うんだから。クフフフフ～。
　　　ってことでこれ。私がちょっとしたつてを使って海外から取り寄せた二人の選手のシュートのデータ。
　　　一つはドイツのハンブルガーSVに所属してるテオドール・カペロマンって選手ね。兄さんと同じ右サイドアタック職人。
　　　で、サイドワインダーっていうクネクネ曲がるシュートを武器にしてるの。
　　　もう一つはイングランドの……ロリ魔……だったかな？　ともかくその選手のバウンドショットってシュートのデータね。
　　　こっちは水切りみたいにボールが何度も地面を跳ねるするシュート。
　　　今日はそれぞれの試合中の動きを収めたビデオと、それを元にして私がシュートの打ち方を分析したノートを持ってきました～。
　　　どっちか欲しい方を一つあ・げ・る。
　　　そこからオリジナルのシュートを開発するなり猿真似するなりお好きなように。クフフのフ～」

滝「両方……はくれないんだろうな。お前の性格的に」

二三「そりゃあお金かかってるし。兄さんといえどプレゼント出来るのは一つだけさね」

　この二三という少女、学校でも運動部の助っ人を有料で行ったり賭け事に手を出したりしている典型的な守銭奴である。

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0ch BBS 2007-01-24