【俺の右足に】ラインライダー滝第九話【怯えろ！】

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[822]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2010/06/19(土) 22:34:50 ID:???

　若島津の腕が触れる瞬間、ボールは彼の腕から逃げるように突然横にカーブを描いたのだ。

若島津「な、なにィ！？　ボールがっ！？」

　この突発的な事態にさしもの若島津もとっさに対応することはできず、ボールはゴールネットの横隅に突き刺さった。

ゼェェェェェェェェェェット！！

デネブ「ゴール！　野上の不規則な動きのロングシュートがゴールネットを揺らした！　生田（仮）はこれで五点目だぁ！」

侑斗「不規則っていうか常識を無視してるな。縦に落ちてきた後で急に横に曲がったぞ」

デネブ「侑斗、世界には物理法則を無視したシュートなんて山ほどあるぞ。あの程度は常識の範囲内だ」

侑斗「……そうなのか？」

滝（Ｍ）「おおう……まさかキンタロスにあんな不規則な動きをするシュートが打てるとは……」

　良太郎がてんこ盛り状態な事を知らない滝は目を丸くしつつ、ともかく良太郎を祝福しようと彼の方に視線を向ける。
　と、そこには……

良太郎「ふへぇ～……」

　力尽きたようにヘナヘナと地面にへたり込む良太郎の姿があった。

滝（Ｍ）「お、おい！？　大丈夫か！？」

良太郎「……さっき、キンタロス以外の皆も僕の中に入って来て、それであんなシュートを打ったからちょっと疲れちゃっただけ。
　　　　流石にもうモモタロス達に僕の中に入ってもらうことはできないけど、でも大丈夫……僕はまだ動けるよ」

　ハァハァと息を乱しながらも、微笑みながらそう口にする良太郎。

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0ch BBS 2007-01-24