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【暴れ幽香と】森崎が幻想入り 12話目【鬱蓮子】


[217]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk :2010/06/27(日) 22:28:50 ID:2NSlrAP6
A 「中山と咲夜がそれぞれマークに当たれ。張り付いてボールを持たせないようにするんだ」 中山と咲夜をマークにつかせます

咲夜「……マーク?」

中山「構わないけど、相手はボランチだぞ。俺達が張り付いたら守備がスカスカになるんじゃないか?」

中山の言は最もである。
前半を通してオーバーラップし通しだったとはいえ、彼女たちの本来のポジションはあくまでも守備的MFである。
それに対してボールを渡さないように貼りつくとなると、フォーレスツの中盤に致命的な隙が出来てしまう訳だが……

森崎「開いたスペースは、サイドの中里と蓮子に中央に寄ってフォローしてもらう。
   相手の布陣を見るに、おそらく魔界チームにサイドアタックの選択肢は無いだろうから、両サイドの守りはほぼ放棄して良いだろう。
   ……中里、蓮子。いけるか?」

中里「うむ、委細承知でゴザル」

蓮子「へ? え、ええ……」

淀みなく答えた中里とは対照的に、蓮子は僅かに視線を逸らしながら答える。
それもその筈。蓮子のドリブルがこのレベルの試合でも通用しているのは、ひたすらドリブルに特化した練習をこなしてきたからだ。
その代償に、その他の能力……特に守備能力は惨惨たる有様だった。白黒姉妹どころか、名無しのドリブルすら止められるかどうか。

メリー「(……蓮子、大丈夫なのかしら)」

メリーが横へ視線をやると、予想通りそこには冷や汗を流しながら「やっちゃった……」などと呟いている蓮子がいた。
おそらく、なんとか試合に貢献しなければという責任感から引き受けたものの、自分の実力を顧みて今更ながら後悔しているのだろう。



0ch BBS 2007-01-24