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【暴れ幽香と】森崎が幻想入り 12話目【鬱蓮子】
[626]森崎in幻想郷 ◆WoDqDt9wrk
:2011/02/09(水) 00:23:30 ID:4qTNXwrk
咲夜が叫んだ瞬間、今まさにボールをとらえようとしていた十番の足がぴたりと止まった。
勿論それだけではない。フィールド上の……いや、世界中の咲夜以外のすべての存在の時間が静止していた。
咲夜「くっ……まさか、こんな奴ら相手に使うことになるなんて」
スライディングタックルの体勢で静止した十番、そしてその後ろの七番の横を悠々と通り抜けながら、しかし咲夜の表情は晴れない。
咲夜「(やっぱり、思った通りだわ。今の私の能力じゃあ、安定した攻撃手段には成り得ない……)」
周囲からパーフェクトメイドとすら呼ばれる咲夜にとって、それはショッキングな事実だった。
勿論、彼女の本領は攻撃ではなく守備である。とはいえ、それを言い訳にする事は彼女にはできなかった。
従者の不名誉は主人の不名誉。レミリアの従者である己に対し、彼女はいつも完璧であることを課していた。
咲夜「……そして時は動き出す」
二人の脇を完全に通り抜けてから、咲夜は時間停止を解除した。
瞬時に世界が色を取り戻し、フィールドにも再び喧騒の音が戻る。
咲夜「(おそらく、私の殺人ドールもあの夢子には通用しない。
くっ、なんとか最低限の攻撃能力は取り戻さないと。この様じゃお嬢様に合わせる顔が……)」
冷静になろうと努めながらも、咲夜は胸の奥に燻る焦燥感を消すことは出来なかった。
だからだろう。彼女がこの時、横から迫り来る影に気付くことが出来なかったのは。
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0ch BBS 2007-01-24