【敗北と】小田Ｊｒ．の野望１３【再生】

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【敗北と】小田Ｊｒ．の野望１３【再生】

[370]小田ジュニアの野望：2010/05/24(月) 04:33:12 ID:rkFkkPEM
小「…いまさらそんなこと？」

シュガー「今更じゃないよぉ…ずっと考えていたんだけど長老とも連絡が取れないし、私、もしかして…
迷子？」

小「………」

シュガー「…なんてね。いいの。キラメキさえ見つければきっとぜ～んぶうまくいくの！」

小「そうだな。…きっとそうだ」

シュガーはこの世界の中でもっとも望まれていない存在であり…だから世界はキラメキをシュガーに
与えないのだということ…そんな残酷な宣告をするわけにもいかず、ジュニアは曖昧に頷く。

小（…俺は卑怯者なのかも知れないな。シュガーの悲しい姿を見たくないから嘘で塗りたくられた
笑顔でしかシュガーに合わせる顔がない。そして、それを知っていてもシュガーに頼るしかないんだ）

この小さな雪使いという自称妖精は自らの運命を知らず、ただただこの世界で永遠に見つかるはずのない
『きらめき』を探し続けるのだ。既にジュニアとの出会いから８ヶ月たつ。その長い間、ほとんどを
1人で絶対に見つからないものを探している彼女の今の心境はいかなるものか…それを考えると
ジュニアは何か声をかけずにはいられない。しかし、同時にかけられる言葉もなく…
そ知らぬ振りして今日もフルートの練習につき合わせるのだった。

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