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【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】


[640]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 02:34:32 ID:sBT0Ekbg
F.そういえば職人街に行ったんだよな。グリーニのところへ。

小「さて、それじゃちょいとグリーニのところにでも行くか。そういえばお礼もしなかったしな。」

あまり深い意味はないのだが、その辺を漫然と歩くだけでは特に収穫がないと判断したジュニアは
グリーニの別れ際の言葉を思い出し職人街へと足を向ける。

〜〜〜

小「…どうでもいいけど結構この世界って人間が多くないか?」

ティル「???」
省8

[641]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 02:35:57 ID:sBT0Ekbg
ティル「確かに彼らに羽根ははえていませんが彼らの祖はダーナ神族という神の末裔ですから…
羽根ははえていません。そもそも私とは根本から異なる存在です。」

小「なんだ…そうなんだ?」

ティル「はい。私はティターニア様やオベロン様の支配する『真夏の夜』の世界の住人です。昔も
いいましたが妖精と一口に言ってもブラウニーのルネのようなもの、雪使いのシュガーのようなもの…
といっても彼女が違う事は先日判明しましたが…他にも様々な種類がいます。広義でよければ 省22

[642]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 02:36:59 ID:sBT0Ekbg
小「つまりこの世界では俺の方が異物なのか…」

なんとなく疎外感にさいなまれるジュニア。しかし、それから数分間意識的に瞳の力を使い続けていると
極稀にだが確かに人間のようなものを発見し安心するのだった。

〜〜〜

そんなこんなではづきの時計で12時を過ぎた頃、ようやくグリーニのいる鍛冶屋を見つける。

小「彫金師と言ってたのにここは鍛冶屋だよな?」

ティル「弟子…という話ですから、グリーニは関係ないのでは?」
省13

[643]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 02:38:22 ID:sBT0Ekbg
グリーニ「おい!ラシェン!ちょいと早いが昼休みだ!ちょっと出かけてくるぜ!」

グリーニは親方の貫禄なのか、先ほどまで一緒に鉄の棒を叩いていた弟子?にそう声をかけると
返事も待たずにジュニアを連れ出し、近くの定食屋へと誘う。

グリーニ「で、なんのようだ?昼飯をタカリにきただけか?」

ドワーフ特有のその赤ら顔でエールを一気に飲み干し、彼はいい気分になっているようだ。

小「仕事中だろ?いきなりアルコールなんていいの?」
省12

[644]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 02:39:54 ID:sBT0Ekbg
グリーニ「まぁな。俺は彫金師だ。今回の指導もああいう一見大雑把な中に細かい技術があることを
教え込みにきてるんだけどな」

先ほどの灼熱色に輝く鉄の棒をひたすらに叩く作業にこそその奥義があるのだと熱く語るグリーニ。

小(………)

どんな話をしますか?
A.マレーネ・ウォルフについて詳しく聞く。
B.星読みの塔の詳しい場所を聞く。
C.人間界に来てマリーさんの手伝いをしてもらえないかスカウトする。
D.鍛冶の奥義書みたいなものはないのか聞いてみる。 省12

[645]森崎名無しさん:2010/05/28(金) 02:49:25 ID:O1MCGdB+
F

[646]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 11:20:58 ID:sBT0Ekbg
F.ここでの主な生活の仕方(金の稼ぎ方)を聞く。

小「それでここでの生活なんですけど…」

ジュニアは熱心に語るグリーニの言葉を切りが良さそうなところで遮る。

グリーニ「を!?…お前帰るんじゃないのか?星見の塔へなら俺の渡した銀貨で十分到達可能
だぞ?俺はてっきり別れをいいに来たんだと…」

まるで冷水をかけられたようにどんぐりまなこをしぱたかせるひげもじゃ。

小「いやぁ。ちょっと珍しいところに来たんで買い物したら…ね…」
省13

[647]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 11:23:37 ID:sBT0Ekbg
グリーニ「……ああ、そりゃ結構な値段がするもんだからな。それなら仕方ないか…」

永続魔法がかかっているのものでは壊れやすいためなのか、かなり安い部類に入るものとはいえ
普通に鍛冶をしては決して作る事の出来ない魔法のアイテムである。その分値段が張るのは
当たり前でありそういう意味でのプロでもあるグリーニも納得顔である。

小「それでしばらく居続けることになるかもしれないから、ここで金を稼ぐ方法を教えてもらおうと
思ってね」
省18

[648]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 11:25:47 ID:sBT0Ekbg
基本的に人がいいのか、どうやら困っている人を放っておくことが出来ない性格らしいグリーには
う〜ん…と首を捻り…

グリーニ「ま、一番いい方法は『狩り』だな。たとえば昨日の狼。あいつらを倒してその屍を
ギルドに持っていけばそれなりの金になる。牙も皮も服飾ギルドではいくらあっても困る
モノじゃないしな。お前さんに捌く技術があれば皮をはいで牙を抜いて肉を自分の飯にして
皮を『ニカワ』でなめして毛皮にすればギルドでももっと色をつけて買い取ってくれるだろうよ。 省38

[649]小田ジュニアの野望:2010/05/28(金) 11:26:48 ID:sBT0Ekbg
小「あの森の厄介なもの?」

グリーニ「ああ。基本的に向こうも不干渉を決め込んでるから、森で焚き火をしたり木を切ろうと
しない限り害はないがな。どうも俺らは奴らが生理的に気に食わん」

小「へぇ…。ありがとう。つまり、狩り、採取、採掘がいいんだな?」

グリーニ「まあな。本当はもっと手っ取り早く金に困らなくなる方法もあるんだが…まだガキには早い。」

このドワーフの瞳が一瞬ティルの方を覗き込んだのは気のせいなのだろうか?
省17


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