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【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】
[719]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 01:41:23 ID:A1gAO98o
ジュニア午後3時の採取→ハート2
カードが全てのAで2匹、2で1匹、モンスターが現れます!
(強さはダイヤ<ハート<スペード<クラブ)
普通程度の強さの敵が一匹!
運がいいのか悪いのか…ジュニアが見つけたものは一匹の狼であった。
しかも、恐らくまだ若い狼で群れを成す前の所謂本来の意味での『一匹狼』であった。
小「…うん。一匹なら勝てる」
ティル「今回は増援の心配もありませんしね」
省14
[720]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 01:42:26 ID:A1gAO98o
基本的に戦いが嫌いな春菜姫は力の差がありすぎると戦わずに追い払おうとする性質がある。
…まぁそのお陰でブラウニーのルネがマリーさんのアトリエに住む事になって、彼女が店番や
簡単な調合をすることでマリーのアトリエのお店レベルがガンガン上がってきたり、仲良くなったという
事実がある以上、ジュニアも春菜姫のすることに文句などないのだが…
小(さて、どうしようかな?)
A.当然倒す!
B.ティルにフェアリーレイを威嚇で使ってもらって追っ払って再度採取作業にうつる。
省9
[721]森崎名無しさん:2010/05/29(土) 01:44:55 ID:aAmGqxG2
B
[722]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 02:07:54 ID:A1gAO98o
B.ティルにフェアリーレイを威嚇で使ってもらって追っ払って再度採取作業にうつる。
小「ティル。疲れているとこすまないけど、追い払ってもらえるか?」
ティル「…そうですね。甘いということは良い事ばかりではありませんが…無用な殺生を嫌うというのは
私も同じです。」
そういいながらティルは青白いヘキサグラムを展開させ…
ティル「きちんと避けてください!」
パシュン!!!
若い狼の足元を狙い光の帯を放射する。
狼「キャインキャイン!!!」
省9
[723]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 02:09:31 ID:A1gAO98o
小「ティ…ティル!」
ティル「ス、スミマセン…まさかあの程度すら避けられないとは…」
平謝りに謝るティル。狼の方といえば完全に戦意喪失したのかその場で動けなくなっている。
もしかしたらはじめてみる魔法の力に腰が抜けたのかもしれない。
どうする?
A.こうなったら仕方がない…薬草で傷の手当てしてやろう。
B.こうなったら仕方がない…さっき拾った未確定の薬草で傷の手当てしてやろう。
C.これはもう…予後不良だな。安楽死させてやる。
省5
[724]森崎名無しさん:2010/05/29(土) 02:41:10 ID:???
A
[725]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 04:05:40 ID:A1gAO98o
A.こうなったら仕方がない…薬草で傷の手当てしてやろう。
小「たしかまだ薬草が一個残ってたな…仕方がない。手当てしてやるか」
既に戦意を失っている狼相手に止めを刺すことに流石に気が引けるのかジュニアは最後に残った
薬草で狼の手当てをすることにする。
狼「がるるるる…」
腰を抜かしながらも最後の抵抗とばかりに威嚇で喉を鳴らす若い狼。しかし、ティルが普段の彼女とは
全く異なる冷たい視線を投げかけると「きゅーん…」と死を覚悟したようだ。
省6
[726]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 04:07:27 ID:A1gAO98o
もしこの場面をどこかの冒険者に見られることになったらこれ以上ないほどに笑われるだろう。
街以外の世界では弱肉強食が基本である。同じヒューマノイドタイプ同士でも殺し合いをする
世界で、自分を食べに来た狼の手当てをするなんてお人よしを通り越して冒険者失格である。
しかし、運がいいことにジュニアは冒険者ではない。確かに冒険好きな少年であるがその本質は
普通の世界に住む普通の人物であり、自分が食う事意外での殺生をすることなど望んだ事はない。
省26
[727]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 04:08:51 ID:A1gAO98o
小「それにしても腹減ったな。狼の肉ってうまいのかな?」
ティル「さあどうでしょう?基本的にこちらの世界以外ではご飯を食べる必要すらないので私には
わかりません。ただ一般論として肉食獣は美味しくなく草食獣は美味しいといわれてますね」
小「それじゃ、こいつはあんまり美味しくないのかな?」
実際に食べる気などさらさらないのだが、話のネタになんとなくティルと日常?会話をつづける。
狼「……ぺろぺろ」
省25
[728]小田ジュニアの野望:2010/05/29(土) 04:10:22 ID:A1gAO98o
そして空の色が蒼天から茜色に変わる頃、ようやく体の傷も治ったのか狼はいちど『わふん』と
敵意が感じられない鳴き声でジュニアに挨拶(?)するとのろのろと立ち去っていく。
小「なんだ。こういうときは鶴や亀を見習って恩返しに来るもんじゃないのか?」
ティル「まぁ、そんなに気になるなら明日もここに来ればいいと思いますよ。狼というのは大神、
本来『格』の高い生き物ですからね。もしかしたら明日恩返しにくるかもしれません」
省16
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0ch BBS 2007-01-24