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【敗北と】小田Jr.の野望13【再生】


[924]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:04:06 ID:VNwcR2UU
B.宿屋にお土産!

小「よし!それじゃ今夜はこれをお土産にもっていこう!」

アラウネの欠片と蟻殻を売りに行き、その帰りどうするべきか悩んでいたジュニアは結局そう結論づける。

ティル「普段より2時間短い探索で、全て売れば銀貨4枚以上の大黒字でしたね。結果的には
銀貨1枚ですが」

小「その分いろいろ手に入ったし、悪くない成果だな。」


〜〜〜

小「マスター!今日もお土産です!」
省20

[925]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:05:50 ID:VNwcR2UU
マスター「子供がそんなに気を使わなくてもいいんだが…ありがとう」

そうは言いながらもやはり嬉しそうな品の良いマスター。

小「という事で今日はこんなものをもって着ました。」

流石にカウンターに乗せるのが気が引けたジュニアは、カウンター隣の厨房の近くで獲物を見せる。

マスター「へぇ。野うさぎ…しかもほぼ無傷で仕留めて…やるね。」

そういいながらうさぎを受け取るマスター。しかし、その重量に僅かに違和感を感じたのか、首元を
まさぐる。
省14

[926]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:07:14 ID:VNwcR2UU
マスター「タケシに血抜きの方法教えてあげてくれないか?」

そういいながら野うさぎを見せるマスター。

リズ「わ〜これは凄いですねぇ!血抜きしてないなら今日はうさぎの血のワインシチューに
しちゃいましょう!」

小「血抜き…って、動物でも必要なのか…」

マスター「まあ、大抵の冒険者が始めに痛い目にあうところだよ。ある意味運が良かったとおもうよ」

最後の詰めが甘かったジュニアを慰めるように話しかける。
省11

[927]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:08:20 ID:VNwcR2UU
リズ「うさぎさんの血抜きは簡単ですよ。これはうまく仕留めたみたいなんで内出血とかありませんし、
ヒョイ!」

そういいながら足を持って逆さづりにされたうさぎに、目にも見えないスピードで手にしたナイフを疾らせる!

シュパーン!!

まるでなんの抵抗もなかったかのようにうさぎの首筋からだらだらと流れてくる変色しきった赤黒い血。
ホロケウが窒息させて殺したため、チアノーゼを起こして死んでいったのだろう。
省16

[928]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:09:23 ID:VNwcR2UU
リズ「……うん。これくらいでしょうか。後は本格的に捌いていきますが…
最初はちょっと、きついですよ。見ます?…私、最初自分で捌いた時涙で前が見れない状態でした」

今でこそなんともないゆえの言葉なのだろう。

小「…いや、遠慮しとく。見たらしばらく肉が食えなくなりそうだし…」

リズ「そうですね。でも、次のお土産は血抜きしておけばもっと喜ばれますよ。肉に血の味が残らないので
煮込み以外の料理にも使いやすくなりますし」
省15

[929]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:10:23 ID:VNwcR2UU
小「…わかった。あ、そうだ。そういえば使わないくず肉とか廃肉ってない?良かったら明日の
弁当と一緒に分けて欲しいんだけど?」

リズ「いいですよ。その方にはうさぎ肉ありがとうございましたといっておいてくださいね?」

恐らく首筋の牙の後を見たのだろう。何も言わずとも承知していたリズは聞き返す事無く
二つ返事で了解してくれるのだった。

〜〜〜

マスター「タケシ。血抜きの方法教えてもらったか?」

小「ま、まぁ。それにしても…結構きついものですね」
省14

[930]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:11:39 ID:VNwcR2UU
ジュニアが始め殺したものはなんだっただろうか。はじめの冒険で倒したスライムやぷにぷに?
いや、あれはそもそも生きているという事がどういうことかよくわからない状態での戦闘だ。
それ以降もこうもりや野犬などと戦っているが、それらの命まで奪った記憶はない。
となると自らの意思で倒したのはマンイーターか今回の蟻ということになるが…両方とも
いまいち生きているものの魂を滅したという感覚はない。あの時ホロケウを殺していれば
今のマスターの言葉の意味がわかったのだろうか?
省19

[931]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:12:39 ID:VNwcR2UU
小「へぇ…ここに行けば修理してもらえるんですか?」

マスター「大抵はね。クーフの長ものとか本当にレアなアイテムは名うての鍛冶職人が
数日掛けて直すんだけど、そこまでしなきゃいけないものはそうはないだろう。」

小「ありがとう。助かったよ」

マスター「どういたしまして。それよりぞろぞろと店子が戻ってきたようだし、夕飯にしようか?
あ、そうだ、今日は宿代少し負けとくからじっくり休むといい」

そういいながら厨房へと消えていくマスター。

〜〜〜



[932]小田ジュニアの野望:2010/05/31(月) 19:13:44 ID:VNwcR2UU
小「よし!それじゃ、俺も飯だ!」

目の前に置かれた料理に先ほど言われていたうさぎの血が入っているとすると少し食欲が減退するのだが、
考えてみれば日本でも昔からすっぽんの血やマムシの血というものが売られていたような気がすし、
それにルリタニアでも血のムースやゼリーなどが売っていた気もする。
そう考えればうさぎの血なんて軽いものだ…とナイフとフォークを握る。

誰か話しかけてくるかな?→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。
省10

[933]森崎名無しさん:2010/05/31(月) 19:14:49 ID:???
誰か話しかけてくるかな?→ ダイヤQ


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