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【ルリタニアと】小田Jr.の野望14【常若の国?】
[90]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 02:02:49 ID:1ZWwbF4I
ティル「すみません。私に回復魔法の才能があればよかったのですが…」
小「いや、俺1人なら最初の狼にあった時点で死んでいた。感謝の言葉はいくらでも溢れるけど
恨み節は一説もないさ」
ティル「ですが私がいなければそもそも…妖精の穴には…」
小「それ以上言うな。今は後悔するより少しでも体力を回復させるほう方を考えるんだ」
ティル「……はい」
しかし、回復の方法といってもジュニアの所持品の中で使えそうなものは秘薬中の秘薬『人魚の軟膏』
省16
[91]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 02:03:50 ID:1ZWwbF4I
小(…死ぬよりはましか…)
今使えそうなアイテムは人魚の軟膏、そしてドロッセルマイヤーから貰った『白紙のカード』
そのどちらかを使おうとも思ったが、ふと今日の朝、剣のメンテナンス用に貰った布の束を見つける。
小(清潔とはいえないな。でも他に手段はない!)
せめてえりるから貰ったタオルなら…と遠い昔に売ってしまったアイテムを思いながらジュニアはそれで
斧が掠めていったわき腹と、ダガーが突き刺さった肩口を押さえる。
省6
[92]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 02:04:52 ID:1ZWwbF4I
死の直前でも貪欲なジュニア。自分の口に布の束を詰め込め痛みにこらえる準備をすると
既に感覚の失われた肩口に深々と刺さったダガーを…
ズシャン!!
小「ご、ぎゃ〜!!!!!」
口の中に布を詰め込んでいなければその絶叫は地平まで響き、歯は噛み砕かれ、
舌を噛み千切ったかもしれない。まるで背筋から脳天を突き刺すような強力な痛覚信号が全身を駆け巡る!
小「ご、ご…ふしゅー!!」
省8
[93]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 02:05:53 ID:1ZWwbF4I
当然その痛みは人間の限界を超え、ジュニアの脳内には脳内麻薬が一歩間違えれば廃人確定レベルまで
分泌させ、全感覚をおかしな方向へと向かわせる。
小(…これが最高にハイって奴か…)
ジュニアは死を覚悟しながらも最後までそれを否定しつづけた結果、これ以上の出血を止めることに
地力で成功させる。正確には一分一秒ごとに血液が布を通して外に出るのだが、その血が固まり、
天然のかさぶたのようになり少しずつ血液の循環を正常にさせる。そして返すようにティルに
省7
[94]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 02:07:02 ID:1ZWwbF4I
一体どれくらいの時間がたったのだろう?ジュニアが次に意識を取り戻したところは…
意識の果てに→! card
! cardのスペースを抜いてコピペってください。
ダイヤ シャハーンの宿の部屋の中だった。
ハート どこかの山小屋のようだった。
スペード 同じ水源の近くだった。
クラブ 悪夢は終わらない。
となります。
[95]森崎名無しさん:2010/06/02(水) 02:08:29 ID:???
意識の果てに→
スペードJ
Jr、本当に壮絶すぎる人生だなぁ。
そしてJrさん、これクラブで四分の一はきつすぎるよ・・
クラブAくらいにしようよ・・。
[96]森崎名無しさん:2010/06/02(水) 02:11:05 ID:???
ハイエナが来なかっただけマシ
そう考えるんだ。
[97]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 04:06:12 ID:1ZWwbF4I
>>95
ジュニアの血糊が点々と道を示している&ジュニアのバッグの中にはホロケウ用の肉が残っている&
そして血まみれの半死半生。これだけ悪いファクターが絡み合ってますからねぇ。
甘い判定ではないですが、そこまできつい判定でもないと思います。
>>96
そうですね。いまの状況ではハイエナだろうが昨日ボコボコにした大蟻だろうがほぼ敗北ですから…
意識の果てに→スペードJ
スペード 同じ水源の近くだった。
省6
[98]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 04:07:13 ID:1ZWwbF4I
小(…ん?どういうことだ?妖精の国も太陽が一つで青空があって…俺の知ってる光景と変わらない…
世界が変わってもこの先には宇宙があって、ここは地上なのか?)
今まで当たり前すぎた故に疑問にも思わなかった疑問。時間が24時間で、雨という概念があって、
昼は太陽が世界を包み、夜には漆黒と煌く星が世界を覆う。まるで全てが自分の住む世界と変わらない。
小(………まさかね。)
ジュニアは馬鹿らしい過程にたどり着くのだが、今はそんなことを気にしている場合ではない。
省17
[99]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 04:08:15 ID:1ZWwbF4I
今は血液が足り無すぎて体温が限りなく低くなっているが、じきに出血や打撲からくる高熱に
晒される事になるだろう。前もって毒消しである程度中和できればいいのだけど…
そんな事を思っていると、近くに動くものの気配がする。
小(…まずい、山賊が追いかけてきた?それとも今夜のご飯に何かがきたのか?)
全身の痛みと倦怠感で首を動かすだけでも辛い。しかし、どうやらそれは敵意があるものでは
ないようだ。
小「…ティルか?」
省13
[100]小田ジュニアの野望:2010/06/02(水) 04:09:15 ID:1ZWwbF4I
しかし、それは次の瞬間に否定される。
つーーー。
ジュニアの口元に流される液体。それは体中から水分が抜け出し脱水症状になっていたジュニアにとっては
甘露ともいうべき命の水であり、口の中のにまだ入っている布切れより染み出る感覚は幼いころ感じた
安らぎの記憶とも重なる優しい味がした。
小「ん…げぼ…っげ…」
しかしいつまでも気道をそれで満たしていては酸素の供給が追いつかない。ジュニアは口の中の
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0ch BBS 2007-01-24