【挑め強豪たちよ】幻想のポイズン36【魔王反町に】

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[812]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To ：2010/06/21(月) 21:53:24 ID:???
そう、既に疲労困憊といったムードの選手が多いオータムスカイズに比べ。
守矢フルーツズで疲れているといえば、精々が二度シュートを打ちブロックに何度も飛んでいる神奈子くらいなもの。
スタミナに不安の残る早苗は、しかし二度みらくるセービング・改を使った以外はあまり行動をしておらず。
その他のメンバーもまだまだ体力は有り余っているのだ。
この差は決して小さくない、と早苗は考える。

早苗「仮に反町君が出てきても、後半打てるシュートは一発が限度でしょう。
　　　それも、シュートに集中をしてギリギリそれが可能といったところです。
　　　守備に参加すればそれをかわせば反町君はもはや骸と化しますし、そうでなければ中央の突破は容易い。
　　　ボランチの妖精選手、ＯＭＦのメディスン選手がいなくなればそれはなおさらです。
　　　後半は前半に比べ、一気に攻めやすくなりますよ！　逆転をしてくれと言っているようなものです！」
天子「ふん……なら、一気にトドメを刺せば有利に動けそうね？　衣玖」
衣玖「ええ……前半ロクに動けなかった分、後半は働かせていただきましょう」

早苗の熱弁を聞き、守矢フルーツズは俄かに逆転の芽が出てきたと活気付く。
それらを早苗は頼もしそうに見つめ……しかし、内心芽生えていた不安について考える。

早苗（とはいえ、あのハレンチな鬼畜妖怪や橙さんはまだまだスタミナが有り余ってるんですよね。
　　　それに、リグルさんもまだシュートは打てる筈……後半も無失点に抑えるのはやはり厳しいですが……）

そこで早苗は一旦思考を止め、控え室の隅で瓢箪を呷る小さな鬼を見つめる。
ＳＮＧＫ――スーパー・のんだくれ・ゴール・キーパーの異名を持つ萃香にとっては。
後半戦からこそが彼女の本領発揮の時間帯。
後半を迎えれば、前半以上のキレのあるセービングを期待できる筈だと早苗は萃香に目を向けるのだが……。

前次写

0ch BBS 2007-01-24