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【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】


[414]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/07/01(木) 00:41:49 ID:???

A 健闘を称えて握手を求める


試合も終わり、ようやく気軽に酒が呑めるとうそぶく萃香の赤ら顔を見ながら……
松山は喋りに付き合いながら、引き分けに終わった……勝ちきれなかった試合のことで心の整理をつけようとした。

松山「俺は……確かに久々の試合で疲れたな。 でも萃香さんはまだスタミナが残ってるみたいだな?」
萃香「うん。……本当にお疲れさん。
    そりゃあ当然さ。この伊吹萃香が一試合終えた程度でへろへろになるもんかい。
    光も……あんな隈なく縦横に走った割に、シュート一本撃つ体力は残していそうだね?」

松山が頷き、回復薬を取ってきてもらったことを萃香に話すと、自然と試合中に眠ったことに話題が流れた。

萃香「私が気にしてるかって? うんにゃ?
    試合中も言ったけど、眠ったり本読んだりして体力回復する奴見るの初めてじゃないしねえ。
   (地底でサッカーやってた勇儀には……すぐ理解するってのはきつかったか)」
松山「(体力回復の為……そうあれは体力回復の為……だけど今後多用は控えよう……)」

とにかくこの(若干都合の悪い)話は止めると。
松山は素直に謙虚に、萃香の実力を認めて、健闘を称える意味で握手を求めた。
萃香はすぐに応じて、ギュ、と、松山は自分の渾身のシュートを跳ね返し続けた鬼娘の手を握った。
萃香の手は……キーパーグローブも嵌めておらず、怪力無双を誇る鬼GKの豪腕の先についてるとは思えなかった。
肌の滑らかさもそうだが、それ以上に……。



0ch BBS 2007-01-24