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【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】
[590]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/07/08(木) 20:29:55 ID:???
B 何かあったのかと訊ねる
松山「ところでシャンハイ。でスノーと締め括るのは無理な語尾に拘るナチュラル用法でいいと思わないか?」
シャンハイ「光様、光様。混乱を鎮めてください。ピルロさんが凍てつく視線でこっち見てます」
ピルロ「貴様らは……わざわざ私を探し当てて漫才を披露しに来たのか?」
松山達のとぼけた会話を聞いて、沈黙にも飽いていたピルロはようやく口を開いた。
松山「漫才なんてつもりはないぞ? それよりピルロこそ、シートの下に潜り込んで何やってたんだ?」
ピルロ「グッ、それは……」
途端に痛いところを突かれた風にピルロが黙る。
やがて視線を、何か畏怖の対象がいないか探るように動かして……ピルロは松山の全身を見渡し特に髪の色に着目した。
成長期であり未成熟な松山は、すらりとした長身のピルロより頭一つは小さいが……。
ピルロ「(そういえばこやつも長い銀髪だったな。 背丈は足りんがスケープゴートに……。
待て。――髪を切ってしまってるではないか!? ええい誰の差し金だ余計なことを!)」
これでは誤魔化し様もないと、ピルロはますます追い込まれたように表情を曇らせる。
松山はシャンハイ、ギード達と顔を見合わせて……助け船を出すことにした。
松山「察するに何か困ってることでもあるのか? 戦いとかは無理だが手を貸せることなら手伝うぞ?」
ピルロ「(ふむ……腹立たしいがここは人間の手でも借りねばなるまい。
何しろ半径10m以内に近寄られるのすらおぞましいのだ。 あの腰の振りでにじり寄り、熱狂を帯びた視線は)
困ってるというのは当たりだ。 実は私はいま……異教団の使徒に追われているのだ!」
松山「な、何だって!? 追われてる!?」
ピルロ「うむ、相手は異界のシスターでな。 この私ともあろう者が逃げ隠れする事しかできんのだ」
松山「……」
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0ch BBS 2007-01-24