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【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】


[607]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/07/09(金) 00:59:06 ID:???

???『その必要はありません。 もう……待ちくたびれちゃったの。 それじゃ一同様ご招〜〜〜待〜〜〜〜』

場違いに胡散臭い少女の声が響いた途端に。突然、忽然と床が消失し、悪寒が控え室に集まった全員を襲った。
前触れなく空間が裂けて、モノアイがひしめく亜空間の中に全員飲み込まれてしまう。

松山「こ、これ、でも何――――!?」

問い質す声を出す時間さえ与えられず、落下と浮遊感の後に、松山は床に体を打ち付けて、視界の中に火花が散る。
打ち付けた場所を摩りながら床を見ると、地霊殿の中だと判った。

??「あー全く。また大雑把で手荒な……立てる?」

近くに聞き覚えのある誰かの声と気配を感じて、松山が顔を上げた。
ぱっちり目が合うと、黒瞳に黒髪、赤いリボン……視線を下げると腋の露出した特徴的な紅白の巫女服。

松山「は、ゑ?」

それが誰かなど明白すぎたが、松山は思わぬ展開に二の句が継げずに黙ってみてると……。
手を差し伸べてた少女の瞳がだんだんめんどい色に染まり、その手をそのまま高々と振り上げた。
いい音が響き、シャンハイがひゃっと肩を縮めて、頭を抑えて蹲る松山と、目の前の……博麗霊夢を見て溜息を吐いた。
同調する様に、彼らの真横にぱっくりとスキマが開いて、そこからにょきと美女の顔が現れた。

紫「あらら……久しぶりの再会なのに。 霊夢ったらひどいわねぇ。 殿方の頭を叩くのってはしたないわよ?」
霊夢「紫あんたねぇ。こんな風に出くわしたら他にどうしろってのよ。 黙って見てたって話進まないでしょ」

耳に馴染んだ遣り取りを聞いて、ようやく現状をまともに認識した松山が、もう一度顔を上げる。
もう一度目が合うと、今度はスッキリしたみたいに落ち着いて、巫女が再会の挨拶をしてきた。

霊夢「久しぶりね。 あーうん。 元気そうでよかったじゃない」
松山「……」



0ch BBS 2007-01-24