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【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】


[900]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2010/07/28(水) 00:54:44 ID:???

【地霊殿・七月二十四日・夜】〜月曜日〜


シャンハイと一緒に地霊殿の部屋へと戻った松山は、何をする前に先に、ベッドに背中から倒れこんだ。
洋風の天井を見ながら、右手で前髪を強めにかき上げながら、痛みに耐える様にゆっくり目を閉じた。

松山「そういうことだったのか……」

射命丸のトラウム・アドラーズ電撃移籍から、少しだけ触れられた守矢の情報に、何故心がかき乱されたのか。
自分から要求した、現・守矢のチーム像を聞いたことで、その理由がはっきりと松山には解った。

松山「(射命丸さんは……自分が移籍しても、守矢神社には少しの痛手にもならないと言った。
   それは……他人事じゃない、他人事にしていい筈がない。
   同じなんだ。勝手な理由で脱退して……そして何よりも……)」

重く沈む気持ちは、さとりのテストの時に味わったのとよく似ていた。
射命丸がいなくとも、自分がいなくとも。守矢神社は全く揺らがない。
それどころか、守矢組やフライハイトの手で、チームワーク抜群の真の強豪に進化を遂げつつあるのだ。
じくりと。一滴の毒が広がるような、無力感と虚無感が思ってもみない形で生まれつつあった。

松山「……ぐっぅ」

かつての松山が理想とし、とうとう夢のままに終わったチーム作り。
中学三年時の周囲の冷たさに、自分達こそ一致団結を体現したチームとしてたのは、独りよがりの夢想と知らされた。
加速する他メンバーとの温度差の違い。 そこに松山だけが皆と外れて熱を上げて気付くことが出来なかった。



0ch BBS 2007-01-24