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【火の鳥と荒鷲と】キャプテン松山24【地獄の鴉】
[979]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw
:2010/07/30(金) 18:25:40 ID:???
松山「今のうちに精々仲の良さを満喫してやがれ……!
その輪っかをこの試合でこの俺が粉々に蹴り砕いて、跪かせてやる!!!」
その傍若無人を通り越した発言に、守矢勢は耳を貸さず、トラウムメンバーも眉を顰め視線を一瞬で逸らした。
荒れ狂う鷲の様子を……トラウム・アドラーズの一番後ろで見ている紅白の巫女が、普段と離れた痛ましい表情をする。
霊夢「前は……あんな奴じゃなかったのにね……」
熱血漢でありながら、雪の様に真っ白く、ひたむきで、清冽。
しかしその白さも過去の話で……現在の松山が双肩に纏ってる憎悪……負の感情に黒ずんでしまっていた。
こうなってから、以前の松山を好ましく感じてたことに霊夢は気付いた。 が悔やみ種にしかならない。
もう一人、チームで松山を好ましく見てた筈な萃香は……決勝のピッチにはいない。
怨嗟を撒き散らし、手段を選ばず守矢と戦おうとする姿に、ギャップにとうとう見てられなくなり、行方を眩ませた。
痛い戦力ダウン。 憎悪に憑かれた松山はそれでも勝ち上がった。 憎しみはそれだけ爆発的な力を少年に与えていた。
よってゴールマウスを守るのはさとりか霊夢。 強く志願したのは霊夢だった。 まるで松山と距離を取りたいかの様に。
自然と俯き、履き物に視線を落とした楽天的な巫女も、厭世的な気持ちを抱かずにいられなかった。
霊夢「関わりあいになってここまで付き合ったのが馬鹿みたいだわ。 いや馬鹿か。
あんな奴と……何で……あんな奴なんかに……」
松山の余りの変わり様に、霊夢はこれまでより一層淡白に、人間とも妖怪とも境界を線引きする気持ちを固めた。
そして――憎悪に、本来の道を見失った迷い人が、ホイッスルの直前さらに猛り唸った。
松山「さぁ行くぜ!! 北海道富良野の凍てつく寒さより厳しいサッカー地獄に突き落としてやる!!!
そこでそろって仲良し顔屈辱に歪ませて、永劫に俺に詫び続けろ守矢―――!!!」
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0ch BBS 2007-01-24