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【メイドの】南葛vs幻想10【逆襲】
[593]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:39:30 ID:???
悲劇が起こったのは、キックオフ直後。
突貫を仕掛けた魔理沙に対して、岬が仕掛けた事から始まった。
魔理沙「うふ、うふふふ…」
岬「不気味な笑みを…でも通さないよ!」
阿求「(キックオフ直後のラッシュは想定の中の一つ…
シュートは流石に撃ってきませんでしたか……)
では、いきますよ」
阿求のサインの元、一気にDFがラインを上げてコンパクトに守る。
魔理沙の突撃を、スペースの圧迫による守備密度で止める算段だ。
省11
[594]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:41:22 ID:???
岬「飛び込んで来ても、ボクの前には行かせない!」
魔理沙「邪魔なんだよ…私の邪魔をする奴は皆!」
ズガァッ!
密着した筈の岬が、すり抜けた様に抜き去られる。
その際、岬が顎からカチ上げられてしまう。
岬「な……!?
(肩でのブロックでカチ上げられ…ち、違う!
"肘"だ!ボクは肘でカチ上げられた……ぐぅ、世界が揺れる!)」
阿求「アレは……!」
実況「これは魔理沙選手、往年のキレがすっかり戻っている!
省5
[595]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:43:14 ID:???
そのまま、プレスの終わっていない守備陣に突っ掛ける。
一瞬左へと体をブレさせ、右にすり抜ける。
実況「おおっ、魔理沙選手独走!
外道衆が道を開けている様にすら見えます!」
キスメ「何で皆魔理沙に道を開けちゃうの、ヤマメ!?」
ヤマメ「違う!アレは魔理沙のドリブルだ、スピードがある上に技巧もある!
魔理沙の一瞬のフェイントに騙されたが最後、反応した間に魔理沙は逆に抜けてるんだ!
省18
[596]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:45:05 ID:???
ヤマメ「キスメ、すごいのが来るよ!」
キスメ「!」(コクン、と頷く)
魔理沙「―――“邪恋”」
技名を最後まで言う前に、強烈なシュートがキスメを避けるように放たれる。
当然キスメはシュートボールに向かって飛び込むが。
シュンッ―――
キスメ「!?
(ボールが消え……)」
――――グシャッ!
キスメの米神を、死角から魔理沙のシュートが撃ち抜いた。
省11
[597]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:49:05 ID:???
魔理沙「―――『実りやすい』―――」
ヤマメ「…キ、スメの体で、魔理沙が見えない……」
吹き飛んでいるキスメの体の下を潜り抜ける様なシュート。
素晴らしいコントロールとスピード、更に回転。
この3つの要素の揃ったシュートは、ヤマメが気づいた時には既に。
地から跳ね上がり、ヤマメの顔面を捉えていた。
ヤマメ「あ―――」
実況「魔理沙選手のシュートは正面!
しかしこのこぼれ球にも魔理沙選手が―――」
省7
[598]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:50:17 ID:???
一寸の淀みも躊躇いも無く振り抜かれた右足は。
魔理沙の新しいマスタースパークは。
GKヤマメをも、ゴールネットに叩き込んだ。
実況「ねじ込んだァ!
魔理沙選手、開幕間もない先制点!素晴らしい活躍だ!」
魔理沙「……フン、個人はどうか知らんが…チームとしては、終わったな」
そう。
この一点で、外道衆は事実上壊滅した。
岬は脳震盪で動きに精彩を欠き、キスメも同じく負傷。
ヤマメに至っては、肩を破壊されて退場。
省8
[599]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:53:15 ID:???
霊夢「アンタ…今、楽しい?」
魔理沙「楽しいかって…?楽しいねぇ、こんなに強い私がさ。
始めて霊夢に勝てるかもしれないんだ、うふふ
この人間で、普通の魔法使いの霧雨 魔理沙がな」
霊夢「アンタ…何よ、その、酷い姿は……」
うふうふ、と壊れたトランジスタの様に漏らし続ける不気味な笑み。
切り落して来た様な、乱雑に切り揃えられた髪。
星の色をしていた瞳は、汚濁と欲望にギラついていた。
省15
[600]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 15:59:11 ID:???
霊夢「……完全に狂っちゃったの。
あんた、月の兎の時みたいに狂気には耐性あるんじゃなかった?」
魔理沙「うふふ、狂ってなんかない。……悪魔にでも魂を売れるから、魔女っていうんだぜ? ふふ」
霊夢「そう……それで、そんな歪なあり方に……」
魔理沙「歪って何だよ? うふふふふ……悔し紛れか? 絶望的な実力差の!
そりゃそうだよな!今の私は、人間を超越している…妖怪もだ!」
霊夢「……馬鹿。今のあんたは妖怪ですらないわよ。怪物だわ」
省16
[601]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 16:03:42 ID:???
霊夢「怪物退治は専門外なんだけどね」
ピィィィィーッ!
審判が、試合開始の笛を吹くと同時に霊夢がボールを受け取る。
霊夢「眠らせてあげる、その妄執と一緒に」
バシィィッ!
猛烈な回転を掛け、上空にボールを蹴り上げて自らも飛翔する。
魔理沙「へェ、いきなり無想転生か」
対する魔理沙は微動だともしない。
ただ、然としてそこにあった。
霊夢「……」
ギュギュギュギュ……!
タッ…ダダアァンッ!
省3
[602]南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU
:2010/10/03(日) 16:07:50 ID:???
「
博 麗 究 極 奥 義
無 想 転 生
」
ボールの落下のエネルギーと、自らの落下エネルギー。
シュート時には全跳躍力と変幻自在のドライブシュート、【無想封印】。
更に蹴り上げた際の回転を加えた、博麗 霊夢最高最大のシュート。
霊夢「…おやすみ、魔理沙」
魔理沙に向けて、放つ。
霊夢の友情の光を、魔理沙に向かって撃ち放った。
省11
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0ch BBS 2007-01-24