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【ゴルゴム】ラインライダー滝第十話【最後の日】


[993]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/09/15(水) 02:02:18 ID:???

???「……成程。つまりその門矢士という男に天誅を下すためにその……殺克阿?
    とやらの選手を集めていたのだが、きいぱぁ? とやらが見つからなくて困っている。と」

夏海「はい(何故でしょうか? 読みは有ってますが何かが決定的に間違っている気がします)」

 などと夏海が思っているなどとは露知らず、少女は少しの間顎に手を当てて思案をした後でポンッと手を叩いた。

薫「よし! ならばこの私、志葉家十八代目当主、志葉 薫がそなたに協力しよう!」

夏海「え? 志葉家の御当主……ですか?」

 志葉家といえばこの写真館の近くにある屋敷に住んでいる名家であり、夏海も何度か仕事の手伝いで屋敷の中に入った事があった。
 そこで当主とも何度か会った事があるのだが、

夏海「でも今の御当主は丈瑠さんですよね?」

 そう、現在の志葉家の当主は志葉丈瑠という青年である。とすればこの薫という少女は何者なのか。

薫「ああ。丈瑠は私の息子だ」

夏海「むすっ……!?」

 事もなげに言う薫に言葉を失う夏海。
 夏海が以前会った丈瑠は青年。そして目の前の薫はどう見ても十代半ばの少女である。絶句するのも無理はない。
 そんな様子の夏海に気付き、薫は苦笑しながら補足を始めた。

薫「そんなに驚くな。丈瑠は私と血は繋がっていない。諸々の理由で養子にしたのだ」

夏海「よ、養子……ですか」

薫「うむ。そして私は丈瑠に当主の座を譲った先代の当主。というわけだ」


0ch BBS 2007-01-24