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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】
[66]キャプ森ロワ:2010/07/12(月) 01:22:45 ID:???
「それにしてもせっかく軍隊と言う牢獄から脱出しながら、結婚と言う別の牢獄に志願して入るとは、あなたも物好きですな」
「独身生活10年で悟りえぬことが、1週間の結婚生活で悟れるものさ。よき哲学者の誕生を期待しよう」
「しかし、私が思うに、ヤン先輩の生涯最大の戦果は今回の花嫁ですよ。これこそ奇跡の名にふさわしい。
本来なら先輩なんぞのところへ降下する人じゃありませんからね」
本来なら祝福してしかるべき結婚式の二次会の席にもかかわらず遠慮のない毒舌が飛び交う。
最もこれが彼らなりの祝福の仕方であり、逆にまともにこられる方がヤンとしては対応に困ってしまう。
それに士官学校の後輩が言う事など、ヤン自身すら的を得ていると思わず頷きそうにもなる。
「提督、よくこんな人たちを率いて勝ってこられましたね。裏切り者ぞろいじゃありませんか」
そして被保護者も当然そのリズムは心得ている。彼は最近でこそ、その毒舌に影響されつつあるみたいだが、
基本的にはヤンの味方である。だからここはきっちりと今日の主役であるヤンに反撃の機会を与えてくれた。
「私の人格はかくて陶冶されたのさ」
「「「はいはい」」」
もはやこのような毒舌の応酬はヤンの周りにいる連中にとっては殆ど儀式と言っても良いだろう。
ヤンは苦笑しながらブランデーの入ったグラスを傾けると、ふと店の壁に設置されているTVが目に入った。
「ユリアン…あれは?」
そして彼の被保護者…ユリアン・ミンツに詳細を尋ねる。当然ヤンが尋ねたのはTVの事ではなく、
TVに映っている映像に対してである。それはサッカーの試合であった。
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0ch BBS 2007-01-24