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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】
[680]キャプ森ロワ:2011/07/21(木) 22:18:47 ID:???
ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
試合終了を告げるホイッスルを俺は控え室で聞く。距離的には随分あるはずなのにその音だけは俺の意識を確実に刺激する。
程なくしてぞろぞろと控え室に人が雪崩れ込んでくる。その表情はどいつもこいつも辛気臭いもので結果は聞くまでもない。
「試合は…何対何で負けた?」
しかしそれでも尚、俺は結果を聞く。いや聞かなければならない。一縷の望みにかけて。
「…0対2だ」
だが結局はその望みは果たされることは一度として無い。しかし代わりに絶望も感じない。すでにわかっている事だからだ。
0対2で日本の敗北。何をどうしようが俺たちはあのバケモノから1点も取ることが出来ず、
何をどう守ろうが俺たちはドイツに2点奪われ負ける。それがこの試合における決定事項でもあり世界の約定。
「てめぇ…よくも抜け抜けと負けたとか聞きやがるな」
そしてこの後起こることもそうだ。どうやら今回の切っ掛けは俺らしい。
俺の言葉に今にも殴りかからんとばかりな雰囲気でギロリと俺を睨んきたのはチーム一武闘派の日向小次郎。
といっても視線は日向だけじゃなく、何人かは確実に似たような視線を俺に向けている。それも当然かと思う。
キャプテンでありながら茫然自失となって途中交代しチームの士気を著しく低下させた。戦犯ものといってもいいだろう。
そんな事を冷静に分析しながら俺はそれらの視線を受け止めつつこれから起こるであろうことに思いを馳せ、
諦めるように心の中でそっとため息をついた。
これから起こる事は何のことは無い。要は予定調和であり崩壊という茶番である。
切っ掛けは誰かの些細な言葉。そしてそれは誰かの心を抉り、膨らみ、責任追及という名の罵倒に発展し、果ては殴りあい。
元々勝利という細い糸の上で成り立っていたものがたった一つの敗北で修復不可能なほどまで簡単に千切れてしまう。そんな茶番…
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0ch BBS 2007-01-24