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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】


[681]キャプ森ロワ:2011/07/21(木) 22:20:14 ID:???
「ふぅ…」
ため息と共に自分にあてがわれた部屋のベッドへと倒れこむ。ベッドのひんやりとした感触が殴打によって熱を帯びた体には心地よい。
『つまり、勝てば官軍だ。だがお前の失態で負けたらお前は戦犯扱いされ、敗戦の非は私ではなくお前にかかってくる。
そうなればお前は危険分子のレッテルを貼られ、将来日本代表に呼ばれる可能性も低くなる』
あれはいつの事だろうか監督が俺に言った言葉をふと思い出し俺は思わず鼻で笑ってしまう。
「俺が原因で負けるのならその方がよっぽどマシだ…」
そう。敗因が自分ならばどれだけ事は簡単だっただろうか。どれだけ自分は救われただろうか。

トゥルルルル…トゥルルルル…

そんな俺の心情はお構いなしにと無遠慮に突如として鳴り響く部屋の電話。その事に特に驚きは無い。
この電話がいつ、誰が、何のために掛けてきたのかを俺は知っている。
これは悪魔の誘惑だ。人は時をも支配し遡れるという禁断の果実。…だが同時に結局人は神にはなれないという答えを示すものでもある。
「こんなになってまでまだ続ける気か?…俺は…」
それは誰に向けた言葉なのだろうか。電話の向こうにいるであろう人物か。あるいは俺自身か。あるいはその両方か。
こんな思いをしてでもまだ俺は“輝かしい未来”とやらの為に続けなければならないのだろうか…

トゥルルルル…トゥルルルル…

それともこの思いこそが禁断の果実へと手を伸ばした者への断罪なのか…それならばいっそのこと…俺は…

トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルルルル…

────俺は────


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