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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】


[83]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:40:22 ID:???
「シロッコめ…どこまでも人を見下して馬鹿にする!」

憤るカミーユ。武器が通じない事に憤っていたわけではない。そんな事は最初から分かっていた事。
本来であればロンド・ベルの全主力をもって当たるべき相手であり、モビルスーツ単体での交戦など自殺行為と同義である。
カミーユが歯痒いのは今の攻撃もシロッコの技量ならば回避できるのをわざわざ歪曲フィールドで弾いた事や、
更にそのフィールドまで外してわざと受けて見せた事でカミーユとZガンダムの無力さを嘲笑っている事にある。
もっと言えば先程の接近戦すらも仕組まれたものだったと気付いてしまった。現に今はヴァルシオンのクロスマッシャーの火力と
シロッコの精密射撃の前にZガンダムは這う這うの体で回避するのがやっとであり、もう一度接近などとても
出来る状態ではなかったからだ。

「くそッ…!どうすればいいんだ…どうすれば…!このままじゃ…」

弱音を吐くというつもりは無いが、流石にヴァルシオンをZガンダム単機で相手をするには荷が勝ちすぎており、
このままではジリ貧になるのは火を見るより明らかであった。故に増援に期待したいところではあるが、
元々二正面作戦によって戦力が分断されており、更に皮肉にもカミーユの戦場全体を把握しうる
類まれなニュータイプ能力が未だ苦戦を続ける友軍の思念を感じ取っていてそれを否定していた。
正に状況は八方塞でカミーユの脳裏に「敗北」の二文字がよぎったその瞬間──

『諦めんじゃねぇ!!』

それを打ち消すかのようにカミーユの脳裏に叱咤激励する声が響き渡る。

「──!?今の声は…?」

幻聴ではない。男…それも少年の声を確かに聞いた。しかしカミーユには今の少年の声に全く聞き覚えが無い…
はずなのだが、その響きにはどこか懐かしいものを感じ、ほんの一瞬だがカミーユは気勢を緩めてしまった。


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0ch BBS 2007-01-24