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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】


[86]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:43:53 ID:???
「バカな…有り得ん…」

我が目を疑い思わず呆然と呟くシロッコ。それはそうだろう。クロスマッシャーの威力からすればZガンダムの装甲など
紙細工にも等しいはずで、直撃すれば文字通り塵一つ残るはずがないのだ。しかし目の前の光景では塵どころか、
さしたる損傷も無くZガンダムは存在していた。そして更にそのZガンダムを粉状の淡い碧の光がオーラのように
覆い尽くしている。その光はまるでZガンダムを護るかのように徐々に広がりつつあった。


どこからか自分の名を呼ぶ声が聞こえる。

(誰だ…誰が俺を呼んでいるんだ?)

それは少年のようであり、少女のようであり、大人の男性のようであり女性でもあり、それらが代わる代わる
カミーユの名を呼んでいる。だがどの声もカミーユの記憶には存在しない。その一方でそれらの声を懐かしいと感じる
自分も確かにいて、知っていそうで知らない、二律背反したもどかしさをカミーユは感じていた。

《カミーユ》
《お兄ちゃん》

「フォウ?ロザミィ?…そうか……だったら…!」

しかし続けて自分の良く知る二人の少女の声がカミーユの名を呼んだ瞬間、全てが理解できた。たとえ記憶が定まらなくとも、
自分が今何をすべきか、そして彼らは自分に何をもたらそうとしているのかをはっきりとその感性で把握出来たからこそ──

「俺の体を皆に貸すぞ!!」

迷う事無く自分の体を預けられた。この時すでにニュータイプの能力とは関係無しにカミーユは何となく理解していたのかもしれない。
この声の主達がかつて自分の仲間であったと言う事を。そしてその仲間達の意思を吸い込んでZガンダムは発動する。


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