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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】


[88]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:46:36 ID:???
「まだ、抵抗するのなら…!」

そしてカミーユがブーストペダルを限界まで踏み抜くと、Zガンダムはまるで意思を持つかのようにデュアル・アイを光らせ
ヴァルシオンに向かって真っ直ぐにバーニアと粉状の碧の光の軌跡を残しながら宇宙を駆ける。

「勝てると思うな…小僧ォォッ!」

全身には鳥肌が立ち、操縦桿を握る手は僅かに震えを見せ、脳髄の疼きはいよいよ我慢できるレベルの物では無くなって来ている。
それは相手を畏れていると言う事に他ならない。しかしそれでも未だ戦う意思を見せているのはカミーユが否定して見せた
自らが天才であると信じて疑わない傲慢さゆえである。無謀とも言えるZガンダムの突進を前にして、自らを奮い立たせるように叫び、
クロスマッシャーを放つ。自分の技量とクロスマッシャーの弾速とZガンダムの性能──瞬時に弾き出した答えは撃墜の確信。
よしんば回避したところで先程のようにバランスを崩したところを間合いを詰めて斬りかかるだけ。
だがそれに対し全く回避行動のそぶりすら見せずにZガンダムのリアクションはシールドを掲げるだけであり、
そのままクロスマッシャーの直撃を受けるZガンダム。余りに簡単に事が運んだことに少々拍子抜けする気持ちもあったが、
しかしシロッコは警戒を解けない。何故なら直後にまたしてもどこからか脳裏に声が響き渡ったからだ。

《守りなら任せろ!》
《チッ…全く世話の焼けるガキだ》

そしてシロッコの懸念どおり爆風から現れ出る、紅だけではなく更に碧のオーラも纏ったZガンダム。そしてシールドは
シロッコの見間違いでなければ一瞬だけだが黄金色に輝いていた。

単発でダメならばと、更に苛烈な砲撃を連続で加えるシロッコだったが…またも脳裏に言葉が走る。

《相手を良く見るんだ。そしてフェイントを入れながら相手とのタイミングをずらせば…》

そして今度は先程と違って悉く回避される。それもこちらへ突進するスピードを全く緩めることなくである。
しかも信じがたい事に今の砲撃は全てZガンダムの動きに翻弄され、誘導されたもの。その動きは今までのZガンダムの
動きからはかけ離れており、蝶のように舞いながら、蜂のように刺す、モビルスーツの動きにしてはどこか人間臭く、
それでいて芸術的とも言える動き。


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0ch BBS 2007-01-24