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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】


[90]キャプ森ロワ:2010/07/27(火) 21:49:54 ID:???

「ヴァルシオン、動け!ヴァルシオン、なぜ動かん!?」

シロッコが操縦桿をいくら動かそうがヴァルシオンは金縛りにでもあったかのように何故か全く反応を示さない。
そんな筆舌に尽くしがたい状況でも最後まで彼は自分が何によって敗れるのかをまるで理解しようとはしないし、出来なかった。
そんなシロッコの眼前に迫り来るウェイブライダー。
そしてウェイブライダーの先端がヴァルシオンのコクピットごとシロッコの体を貫く。

『うおっ!ぐおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』

「在るべきところへ戻るんだ!!」

シロッコの断末魔を耳にしながらカミーユは叫ぶ。恐らくそれこそがシロッコが望んでいたことであると理解していたから。

『在るべき…ところか…フフフ…所詮偽りの存在…結局私は何者にもなれなかった…か…
だが…これでいい…これで…な…』

このシロッコの言葉を最後にヴァルシオンからゆっくりと離れていくウェイブライダー。そして爆発するヴァルシオン。
その爆風により慣性のままウェイブライダーは宇宙空間を流されながらも一つ一つギミックを確かめるように変形をし、
モビルスーツ形態に戻る。すでにZガンダムを包んでいた赤と碧のオーラは消えている。

「ハッ!動いてくれた。ハァッ!」

流石にヴァルシオンにウェイブライダーでの突撃は少々無茶をさせすぎたみたいで、変形機構のフレームが
歪んでいたため、背中のフライングアーマーはパージするしかなかったが、それでもZガンダムは健在であった。
そしてカミーユは今だ爆発の光が収まらないヴァルシオンであったモノの方へと視線を向ける。


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