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【さらば】森崎in異世界完結編【遠き日】
[97]キャプ森ロワ:2010/08/09(月) 22:22:36 ID:???
『さあ本日のジャパンカップ第二試合…全日本にとってはハンブルガーSV対サンパウロFCの大事な大事な一戦がもう間もなく、
今か今かとまさに大歓声で迎えようとしております』
「たく…俺達の試合の時より観客多くなってないか?まぁ“あいつ”が出るから仕方が無いと言えばそうなんだろうが…
それよりえ〜と…確かこの辺だって言ってたんだが…」
放送席の実況を背に森崎有三の前に立ちはだかるのは人という人。森崎はそれらを両手で何とか押しのけながら
もうすぐ試合が始まるであろう会場の観客席で探し人を求め歩を進める。本来ならばこの試合の前にGKとして出場していた
森崎の顔を観客も知らないはずは無いのだが、これから行われるであろう試合への期待感と観客の多さによる混乱で
幸いにも彼だと気づかれる事はなかった。
「こっちだモリサキ!!」
そして自分を呼ぶ声に顔を上げるとそこには森崎の探し人でどこぞの王侯貴族かと思わせる程見た目麗しい少年…
エル・シド・ピエールが自分の居場所を知らせるように席から立って手を振っている。その隣にはどこか他人を寄せ付けそうに無い
威風堂々とした佇まいをしている少年…カール・ハインツ・シュナイダーが座っていた。
「ふぅ〜探したぜ…全く試合後の奴に重労働させんなよな?」
ここまで来るのに使った労力に愚痴りながら、シュナイダーが確保していた隣の空いた席に森崎は早速腰掛ける。
「それは悪かったな。…だが生憎俺達もここから身動きが取れなくてな…」
森崎の言葉に呆れた様に周囲を顎で指すシュナイダー。それにつられ周りを見渡すと、シュナイダー達をというか…
主にピエールに熱い視線を送る女性という女性の姿。確かにこれではピエールが移動すればちょっとした騒動位には
発展するかもしれない。
「すまないなモリサキ…本来ならこちらから出向くべきなんだろうが…」
それを感じてかピエールが申し訳なさそうに頭を下げてくる。図体の方はすっかり逞しく成長しているが、
そんな馬鹿丁寧なところはまるで変わっていない事に森崎は思わず苦笑を浮かべる。
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0ch BBS 2007-01-24