【奇跡を起こす】幻想のポイズン37【何度でも】

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[471]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To ：2010/07/02(金) 15:32:36 ID:???
反町（同点……ここで……ここまで来て……試合を振り出しに戻された……）

そして、唯一ブロックには飛ばずセカンドボールのフォローに集中していた反町はといえば。
スコアボードに並んだ「３－３」の数字を見て呆然とする。
残り時間は１０分――１０分もあれば、１点を取る事だって十分可能なのがサッカーである。
点を奪われたとはいえ、まだ振り出しに戻っただけ。
ここで１点を決めれば再び守矢フルーツズを追い詰める事が出来るのだが……。

反町（振り出しに戻ったのはスコアだけだ……こっちはもう、全員スタミナが無い……！）

天子のシュートに吹き飛ばされた事により、リグルはもはやリグルキックを放つ事も出来ないだろうし。
幽香に至ってはネオフラワースパークどころかフラワースパークすらも打てない。
そして、吹き飛ばされなかったとはいえ、反町もまた必殺シュートは打てない程疲弊している。
オータムスカイズの中で唯一元気といえるのは、橙と途中交代をして入ったばかりのリリーブライト、チルノ、大妖精くらいである。
一方で守矢フルーツズはといえば、流石に天子は疲れた様子を見せているものの他の面々はまだ体力に余裕がある。

反町（それに、天子さんが疲れてるといっても、もう完全に動けないって程じゃない。
　　　あのシュートは無いかもしれないけど……ドリブルや守備で動いてくる可能性もある……）
早苗「……反町君！」
反町「さ……早苗さん……」

ようやく追いつき、いいムードで自陣へと戻ろうとしていた守矢フルーツズだったが……。
その寸前、早苗は不意に振り返り呆然と立ち尽くす反町に向けて指を突き刺し、大きな口をあけて宣言をする。

早苗「これが私達の奇跡の力です！　……宣言通り、ようやく振り出しに戻しました。
　　　ここから一気に追い越し……そして、勝利をするのは我々守矢フルーツズです！
　　　明日の試合、準決勝に駒を進めるのは我ら守矢フルーツズです！！」
反町「………………」

普段の様子とはかけ離れた、強い意志を感じさせる早苗の宣言。
奇跡のＧＫと言われながら２失点を喫し……しかし、それでも諦める事無く立ち向かった奇跡の風祝。
早苗の力強い言葉に対し、反町は……。

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0ch BBS 2007-01-24