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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】
[838]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/07/16(金) 21:02:52 ID:???
こうして守矢フルーツズが改めて後半に向けて意気込んでいた頃。
博麗連合は逆に、霊夢がホワイトボードの前に立って今一度後半の戦い方について力説をしていた。
実力が高い者で構成されながらも、攻撃や守備の駒の数では圧倒的に不利な博麗連合。
総力戦になれば当然不利になり……霊夢はここは局地戦を主体に攻めるしかない、と言う。
霊夢「まず、相手チームに強力なタックルの使い手はいないわ。
精々が天子、諏訪子、文ぐらいなもんだけどこいつらはFWだし。
中盤以降にはドリブルを止められるようなタイプの選手はいない」
魔理沙「衣玖がボランチに入ってるが、あいつはパスとパスカットしか能がねぇしなぁ……」
霊夢「だから後半はドリブルでまずボールを運ぶ。 そうすりゃ、中盤はまず突破出来る。
で、そっからの攻撃方法だけど……、魔理沙」
魔理沙「あん?」
何やら秘策でもあるのか、パイプ椅子にどっかりと座り汗を拭っていた魔理沙を呼び。
霊夢は魔理沙の耳元で何やらごにょごにょと後半戦の攻撃法について話し始める。
それを聞いた魔理沙は若干訝しげな表情を浮かべていたものの……。
霊夢が頼むわよと背中をバンと叩くと同時、小さくため息を吐いて黒い魔女帽子を上げて苦々しく笑む。
魔理沙「正直気にいらねぇぜ……正攻法だと私じゃ決められねぇってか?」
霊夢「そうは言ってないけど、それが一番成功率の高い攻撃法だって事よ。
いい? 作戦通りやるのよ?」
魔理沙「へいへい……ま、キャプテン様の言う事だからな」
まだ霊夢の提示した作戦には納得はしていないのか、苦虫を潰したかのような表情を浮かべる魔理沙。
しかし、そんな魔理沙の顔色を見ても霊夢は作戦の変更をする事は無く……。
ただ、スポーツドリンクを片手に持ち、どこか遠い目で虚空を見つめているのだった。
霊夢(……後は魔理沙がちゃんと動いてくれりゃいいんだけどね。
はぁ……もっと頼りになる味方ってどっかにいないのかしらねぇ)
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0ch BBS 2007-01-24