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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】
[868]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2010/07/17(土) 15:02:16 ID:???
しかし、そんな魔理沙を嘲笑うかのように、霊夢は一発、ぶっつけ本番で成功をさせてみせた。
魔理沙がまだその新技でゴールを決めていない今。
霊夢は空中で、オーバーヘッドの姿勢をとりながら、ボールにドライブ回転をかけるという荒業を成功させ。
見事にゴールを決めてみせたのだ。
魔理沙(私が一発で決めてりゃ良かった……理屈じゃわかるが……)
それでも、納得しきれない。
チームが勝利に近づいたとはいえ、ストライカーとしての意地が納得をさせない。
霊夢が類稀なるセンスを持ち、一度見ただけの技を放つのは今まで何度も魔理沙は一番近い場所から見てきた。
だが、それでも――今度の自分のドラゴンメテオは、早々簡単には真似はされないだろうと踏んで挑んだ大会で……。
霊夢はいとも簡単に、事も無げに技を模倣してみせた。
その事実は魔理沙を苛立たせ、焦燥させていた。
魔理沙(浮き球勝負じゃ霊夢には敵わない……私のマスタースパークは霊夢の夢想封印に比べ。
破壊力は上だが威力に関しては若干だが下回る……。
もっとだ……もっと威力の高いシュートを開発しないと……!)
幻想郷のサッカー界において、レミリアと共に頂点にFWとして君臨し続けた霧雨魔理沙。
新たな敵――反町一樹に対抗する為に開発した新たな技を、パートナーたる博麗霊夢に。
自分が開発をしたその技以上の威力を持った技に昇華され……。
彼女は今、少しずつではあったがかつて彼女の胸に秘められていた熱い心……。
何者にも負けたくは無いという、闘争心。
そして、博麗霊夢に対するライバル心を徐々に徐々に膨らませていた。
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0ch BBS 2007-01-24