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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】


[870]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/17(土) 15:04:43 ID:???
萃香「……キーパー交代だ、いいね?」
早苗「はい……後は、お願いします……」

いつまでも項垂れる早苗に対し、萃香はポンと肩を叩きながら交代の旨を伝えると。
キーパーグローブを嵌め、ゴール前に移動をする。
それを見ながら、早苗は汗を拭いつつベンチに向かい、名無しの天狗と交代をしようとするのだが……。

神奈子「待ちな、早苗!」
早苗「え……な、なんでしょうか神奈子様?」
諏訪子「交代は無しだ……早苗、最後までフィールダーで出場をしてくれ」
早苗「え!?」

その早苗を呼び止めたのは、守矢の二柱である神奈子と諏訪子。
一体どうしたのかと早苗が振り向くと……二柱は早苗に交代は取りやめにしてくれと直訴。
それを聞いて早苗は目を丸くして驚きつつ……しかし、すぐに首を振って否定をする。

早苗「無理です……私はもう、ボールを蹴るだけの体力も無い……。
   出場し続けても、ただ、棒立ちするしかないんです……」
神奈子「何もプレイしろなんて言ってないんだ……早苗、フィールドで休め。 後半終了間際まで、じっとして体力を回復するんだ」
早苗「後半終了間際まで……?」
諏訪子「そこまでいけば、まだプレイが出来るくらいには回復するだろう?
    ……必ずそれまでに同点にする。 しかし、最後の最後……またお前の力が絶対必要になる。
    それを考えると、早苗はここで交代させたくないんだ……。 残り30分は休んでいていい、動かなくていい。
    だから、残り5分……最後の5分を戦えるだけの力を、フィールドで蓄えていてくれ」


0ch BBS 2007-01-24