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【激闘の】幻想のポイズン38【果てに】


[941]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2010/07/18(日) 22:01:31 ID:???
魔理沙「なっ……なにィ!?」
靈夢「……でかい口を叩いてるのは、あなたでなくて? 魔理沙」

しかし、靈夢はそのボールを……振り向きざまに、ワンハンドキャッチしてみせた。
唖然とする魔理沙に、その光景を見て再び瞳に涙をためる霊夢。
それらを一瞥した後……靈夢はフ……と笑みを見せてから、懐から黒ずんだボールを取り出し。
魔理沙へとそれを投げてよこした。

ズシッ

魔理沙「!? ……な、こりゃ……」
靈夢「魅魔からの贈り物よ。 彼女も次の大会に参加をするわ……彼女を悲しませない事ね」
魔理沙「な……!? み、魅魔様が……!? お、おい! 待て!! 靈夢!!!」
靈夢「ノートの52Pらしいわよ、魔理沙」
魔理沙「!?」

黒ずんだボールはズッシリ重く……ゆうにその重さは普通のボールの3倍ほどはあるだろう。
魔理沙が一体どうしてこんなものをと靈夢に戸惑いの目を向ければ……。
靈夢から返ってきた言葉は、かつての魔理沙の師匠がそのボールを寄越したというもの。
そして、フランス国際Jrユースには……その師匠もまた、参加をするというもの。
魔理沙が目を白黒させ、混乱をするのを尻目に靈夢はその場を去り……。
こうして博麗連合の控え室の前は、再び静寂に包まれる事となる。

霊夢の胸に、幼少の頃失くした筈の闘争心を与え……。
魔理沙に大きな困惑と、更に大きな敗北感を残して。

                         TO BE CONTINUED


0ch BBS 2007-01-24